シントーツバキ　　牝３歳　　※地方競馬　在籍

父タリスマニックは英国産で、フランスのアンドレ・ファーブル厩舎に所属。3歳時から仏ダービー4着など活躍し、本格化は4歳になってから。7月のモーリスドニュイユ賞で重賞初制覇を果たすと、秋には米国に遠征してBCターフに参戦。ビーチパトロールを下してG1初制覇を果たしました。続く香港ヴァーズではハイランドリールの2着。5歳時も現役を続行して重賞タイトルを積み重ね、この年で引退、日本で種牡馬入りしています。産駒は2022年にデビューし、札幌芝1200mの未勝利戦でバロットボックスが勝ってJRA初勝利。その後も芝・ダートで勝ち上がりが増え、サウザンサニーがファルコンSで3着に好走しました。地方競馬でも重賞好走馬が複数出ており、ナンセイホワイトが東京ダービーで3着。芝・ダートを問わずに今後の活躍が期待される種牡馬です。

一方、母系はアメリカに由来し、曾祖母Seattle Dawn（G2デラウェアH、G3スノーグースH）、祖母ゴールドサンライズ（G3ゴールデンロッドS、G2アルシバイアディズS3着）ともに米重賞ウイナー。デルマーオークス2着のStellarisらもこのファミリーの出身で、おばに中央5勝ゴールデングローブ（愛知杯5着）、いとこにG2パークヒルSなど英重賞2勝Eastern Aria、近親に中央4勝のオープン馬プレミアムサンダー（京都4歳特別2着）など、世界各国に活躍馬を送り、広がりを見せています。

2021年北海道オータムセールにて352万円で落札。2022年8月28日の川崎・スパーキングデビュー（ダ900m）でデビューすると、いきなり抜群のスピード能力を発揮し、果敢な逃げ脚を見せて2着。続く9月14日の川崎・のぞみ賞（ダ900m）でも、ダッシュを利かせてハナを奪うと、そのまま後続を離して3馬身差の圧勝で初勝利を飾りました。ここまで川崎で10戦して、いずれも900m戦を使っているように、スピードが身上のスプリンタータイプです。最近はハナにこだわらなくても上位争いに加われるようになりましたが、勝ち切れない様子や時計も思うように詰まってこないことを考えると、やはり逃げた方が強みを発揮できるかもしれません。今回は所有馬の入替整理の都合により、本馬をオークションに出品する運びとなりましたが、スピードも先行力も備えている馬ですので、他場に行っても安定して駆けてくれると思います。ぜひ入札をご検討ください。よろしくお願い申し上げます。

【本馬についての現状説明】
スピード能力には光るものを感じます。ただ、それを活かし切れていない現状で、また能力的にも現級ではもうワンパンチ足りない印象を受けますね。今回はオーナー様の頭数整理の都合での出品となりましたが、他場に移って、環境がガラリと一変すれば、変わり身の余地はあると思います。移籍先次第では、相手関係が楽になる可能性もありますので、まだまだやれるのではないでしょうか。（川崎競馬・平田正一調教師）


※南関東4競馬場への転入は可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
9月2日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：中野　辰三