ブレストサンダー　　牡３歳　　※中央競馬　登録抹消

父リアルスティールは新馬、共同通信杯を連勝してクラシック戦線へ。3冠ロードでは皐月賞2着、日本ダービー4着、菊花賞2着と、ドゥラメンテ、キタサンブラックの前にあと一歩及びませんでしたが、4歳時にドバイターフを制し、G1ホースの仲間入りを果たしました。その後は5歳時に毎日王冠を勝ったのが唯一の勝利ですが、天皇賞・秋でモーリスの2着となるなど、一線級で活躍。6歳時の安田記念後に脚部不安を発症して引退、種牡馬入りしています。産駒のデビューは2022年。初年度から芝を中心にJRAで多数の勝ち上がりを記録し、オールパルフェがデイリー杯2歳Sを勝って重賞ウイナーも誕生。他にもトーホウガレオンがシンザン記念で3着となりました。2世代目からもすずらん賞を勝ったドナベティなどが誕生しており、今後の活躍が期待される種牡馬です。

母系を見ますと、半兄のアルマワイオリは新馬、オープン特別のもみじSに勝ち、朝日杯FS2着、アーリントンC2着、ニュージーランドT3着などマイル戦線で活躍。半姉アルマアノンはJRA1勝ののち高知、佐賀で計6勝を挙げました。母イナズマローレルは3勝を挙げ、その半兄のスエヒロコマンダーは鳴尾記念、小倉大賞典に優勝。祖母は阪神3歳牝馬Sを勝ったスエヒロジョウオーという血統になります。また、日経新春杯、アルゼンチン共和国杯を勝ったマーベラスタイマー、中京記念勝ちのシマノヤマヒメ、朝日杯FS2着のマイネルロブストなども同じ一族の出身と、質の高い母系になっています。

本馬は2021年の北海道サマーセールにおいて1320万円で購入。23年1月8日に中山芝2000mの3歳新馬戦でデビューしました。17頭立ての大外枠からの発走で、ポンと好スタートを切りましたが、物見をしたのか内に切れ込むようなところがあり、態勢を整えてから中団で流れに乗りました。3、4コーナーの反応はひと息で、ポジションを追い上げられませんでしたが、直線はステッキに反応して脚を伸ばし、12着でゴールしています。
2戦目の中山芝2200m戦では好スタートから真っすぐに加速し、好位の内で流れに乗る競馬。直線も内からしぶとく食い下がり、ラストの決め手勝負では見劣りましたが1秒差の8着でゴール。レースぶりに進展が見られました。
3戦目の中山芝2000m戦ではハナを切るスピードを見せ、4コーナーで外からかわされてからも諦めずに食い下がる見せ場十分の内容。坂上で脚いろが鈍り8着に終わりましたが、3着馬とは0秒5差しかありませんでしたし、しぶとい走りを見せてくれました。
その後はダートを2戦しましたが、ともに先行力を発揮できており、着順ほど大きく負けずに食い下がりました。前走は芝に戻して新潟2200m戦に出走。ここも好スタートを切りましたが、無理せずに脚をためていく競馬。3、4コーナーでの位置取りが悪くなったぶん、18頭立ての13着に終わりましたが、ラストはジリジリと脚を使っています。

馬格があって伸びしろを感じさせる馬ですが、現状ではトップスピードに入るためのギアが足りていない感じがあります。そうした中でも先行力を発揮できており、いいスピードを見せてくれていますし、地方競馬向きのタイプといえるかもしれません。成長力のある血統ですし、今後の変わり身にも期待できるのではないでしょうか。


※2023年1月8日の競走（3歳新馬）にて発進不良（内側に逃避）となっています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
9月9日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：山藤賢(株)