アルムダウン　　牝３歳　　※中央競馬　登録抹消

父メイショウボーラーはデビュー4連勝で小倉2歳S、デイリー杯2歳Sに優勝。その後のG1ではあと一歩勝ち切れない競馬が続きましたが、4歳を迎えてダートに舞台を移すと詰めの甘さが解消。ガーネットS、根岸SとG3を連覇し、続くフェブラリーSで待望のG1初制覇を飾りました。その後は白星から遠ざかったものの、スプリンターズSで2着に食い込むなど、スピードを生かす距離ならば芝、ダートを問わずに活躍を続けました。種牡馬としても芝、ダートの双方で一流馬を輩出しており、JBCスプリントを勝ったニシケンモノノフ、兵庫チャンピオンシップを勝ったエキマエ、アイビスサマーD勝ちのラインミーティア、ファンタジーS2着のショーウェイなどが活躍。ブレシアイル(水沢・ビギナーズC)、トモジャクール(佐賀・カンナ賞)、ダンツブルース(佐賀・大観峰賞)といった地方競馬の重賞勝ち馬も多く送り出しています。

母系を見ますと、母ミスコマチはJRAのダート1000mで1勝。きょうだいは5頭が地方競馬で勝ち上がっており、半兄スエヒロワンダーが岩手で8勝を挙げるなど、多くの白星をマークしています。叔父にJBCスプリントなどを勝ったニシケンモノノフがいるなど、母のきょうだいも優秀。近親には高知で黒潮ダービー、黒潮皐月賞を勝ったカイヨウソルトオーといった地方競馬の活躍馬もおり、さらに溯れば大阪杯を勝ったステートジャガー、フェブラリーH2着のワンダーテイオーなども同門となります。

本馬は2022年12月28日に中山ダート1200mの新馬戦でデビュー。好スタートからダッシュもつき、前で飛ばした3頭から少し離れた好位集団を追走しました。3、4コーナーでは前との差を詰め、先頭を射程圏内に入れる位置で直線を向くと、しぶとく脚を使って食い下がる場面も。ラストでやや脚が上がって16頭立ての11着に終わりましたが、3着馬からは1秒も離されていませんし、いいスピードは見せてくれました。
ただ、2戦目の中京ダート1200m戦では中団追走から伸びを欠いてブービーの15着に終わっており、3戦目から芝に転向。初芝の中山1600m戦は1勝クラスへの格上挑戦だったこともあり、最下位の9着に終わりましたが、5カ月ほど休ませて未勝利戦に戻した4戦目の新潟直線1000m戦では内めの5番枠から早めに外ラチ沿いにつけて中団を追走すると、ラストは進路を切り替えながら脚を使って0秒4差の5着と掲示板を確保。メンバー2位の上がりタイムをマークし、道中の行きっぷりも上々と、改めていいスピードを見せてくれました。

その後も芝の短距離戦を使い、着順こそもうひとつながら着差的には大きく負けておらず、1勝クラスに格上挑戦した前走の雷光特別でも0秒9差でゴールしています。小柄な牝馬で、現状では体力負けしてしまいますが、スピード能力は中央でもそこまで見劣りするものではありませんでしたし、馬体面が成長してパワーアップしてくれば、そうした武器をさらに生かせると思います。短距離戦であれば、ダートでも十分に戦っていけるでしょう。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
9月9日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(有)ミルファーム