ヴィクトゥーラ　　牡５歳　　※中央競馬　登録抹消

父ロードカナロアは難攻不落とされた香港スプリントを連覇。短距離界の絶対王者として一時代を築き上げると、種牡馬としても初年度から歴史的名牝アーモンドアイ（牝馬三冠、ジャパンC2回、ドバイターフなどG1・9勝）をはじめとして、ダノンスマッシュ（香港スプリント、高松宮記念など重賞8勝）やステルヴィオ（マイルCS、スプリングS、朝日杯フューチュリティS2着）、ダイアトニック（スワンS2回、阪神C、高松宮記念3着）らを輩出。2世代目以降もサートゥルナーリア（皐月賞、ホープフルS）やパンサラッサ（サウジC、ドバイターフ、天皇賞・秋2着）、ファストフォース（高松宮記念）、レッドルゼル（JBCスプリント、フェブラリーS2着、ドバイゴールデンシャヒーン2着2回）、Tagaloa（MRCブルーダイアモンドS）、ダノンスコーピオン（NHKマイルC）といったG1ウイナーが誕生しており、最近ではレッドモンレーヴ（京王杯SC）、キミワクイーン（函館スプリントS）、アスクワンタイム（小倉2歳S）が重賞制覇。亡きキングカメハメハの強力後継者として令和時代のチャンピオンを担う存在となっています。

一方、母系を見ますと、母グローリアスローズは名古屋で2勝を挙げて、中央の500万クラスで活躍。半兄ディヴィデンドは名古屋で7勝をマークしており、おばのジェラシー（スイートピーS、オークス4着）、いとこのイクスプロージョン（新潟大賞典3着）が活躍を見せています。祖母グローリアスデイズはフローラS、ローズSで2着。そのきょうだいには有馬記念や天皇賞・春2着のリンカーン、皐月賞馬ヴィクトリーがいます。近親に青葉賞を勝ってダービー3着のアドミラブルや菊花賞2着でAJCCを勝ったアリストテレスなど重賞活躍馬が多数。曾祖母グレースアドマイヤのきょうだいにはダービー馬フサイチコンコルド、皐月賞馬アンライバルドがおり、5代母は英オークス、セントレジャーなどを制した名牝Sun Princess。非常に質が高く、現在も勢い十分のファミリーです。

2020年10月17日の東京・2歳新馬（芝1600m）でデビューすると、前半51秒6、後半47秒6という瞬発力が問われるスローな流れの中で、メンバー中、断トツの上がり33秒9という末脚を繰り出し、見事な差し切り勝ちで初勝利を飾りました。続く東京・ベゴニア賞（芝1600m）では三つ巴の一角を形成し、注目を集めると上がり1位をマークして3着。同じく三つ巴の一角で1着だったキングストンボーイはのちに青葉賞で2着に好走。同じく2着馬のステラリアは3歳秋のエリザベス女王杯で2着、今春の福島牝馬Sで重賞ウイナーの仲間入りを果たしました。あの2頭と同等の評価が与えられ、レースでも互角の戦いを演じたことは、本馬の潜在能力の高さが窺わせるエピソードの一つとなっています。

その後も1勝クラスで好走を続けていましたが、なかなか勝ち切ることができず、2勝目は4歳6月の東京・3歳以上１勝クラス（芝1800m）でした。この勝利が飛躍の契機になればと思っていましたが、2勝クラスではここまで6戦して5着が最高と、思うような結果が得られていません。今回は所有馬の入替整理の都合などから、出品することとなりましたが、先週9月3日の新潟・飯豊特別（芝1400m）では4番人気と有力候補の1頭として注目されていましたし、レースでは上がり3ハロンタイムもメンバー中2位と、着順以上の内容だったと思います。環境が変われば、一気に能力が開花する雰囲気がありますので、即戦力の古馬をご希望の方はぜひ入札をご検討ください。よろしくお願いいたします。


※2023年3月19日の競走において、枠内駐立不良（暴れる）となっています。

※南関東4競馬場への転入は可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
9月9日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：近藤　英子