ミュールダール　　牡３歳　　※地方競馬　在籍

父トーセンラーは綺麗なストライドと切れ味を武器にマイルCS制覇など重賞3勝を挙げ、菊花賞ではオルフェーヴルの3着と距離の融通性も見せての種牡馬入り。兄に米G1トラヴァーズSの覇者Flower Alley、全弟にスピルバーグ（天皇賞・秋、ジャパンC3着）がいる血統背景も頼もしく、2018年に初年度産駒が待望のデビューイヤーを迎えると、昨年の京都金杯で重賞2勝目を挙げたザダル（京都金杯、エプソムC、プリンシパルS、セントライト記念3着、毎日王冠5着）や、7戦5勝のキャリアで高松宮記念へと駒を進めたアイラブテーラー（京阪杯2着、京阪杯4着、京都牝馬S4着）たちが躍動。今夏の五稜郭Sに勝って札幌日経OPでも2着に好走したアケルナルスター、先週末のテレQ杯を勝ってOP入りしたバンデルオーラ、準OP馬のドロップオブライト（大濠特別、TVh杯2着）やエンドウノハナ（淡路特別）、ロードバルドル（横手特別）らとともに、今後のさらなる攻勢が期待されています。

一方、母系はおじに名種牡馬フジキセキ（朝日杯3歳S）や、アグネススペシャル（オールカマー2着）、おばにシャイニンレーサー（マーメイドS）らの名が輝く、祖母ミルレーサーから広がる活力に満ち溢れたファミリー。いとこからもシャイニンルビー（クイーンC）やキョウエイアシュラ（オーバルS）、ノボリディアーナ（府中牝馬S）、コスモカレンドゥラ（ホープフルS4着）など、絶えず活躍馬が誕生しており、半兄ヴィブラツィオーネは現在2勝クラスで活躍中です。

2022年9月に船橋競馬よりデビュー。先週までにダート1000～1400mで全10戦を消化し、3着3回、5着3回と6戦で掲示板に載りました。ただ、現状のレースぶりでは今後も厳しい戦いが予想され、さらに所有馬の入替整理の都合などから、今回のオークションに出品する運びとなりました。

当面の課題はやはり馬体面でしょう。デビュー時の体重は443kgで、4ヵ月以上の休養を挟むなど、成長を促してきましたが、思うような効果は得られず、さらに近走はこの猛暑の影響もあって、馬体が減少傾向にありました。もうひと回り大きくなり、線の細さが解消されてくれば、当然変わってくると思います。気温が落ち着いて涼しくなってきた時に、成長曲線が上昇カーブを描き始めれば、自ずと結果がついてくるようになるのではないでしょうか。

また、ここ3走は上がりタイムがメンバー中2位。それまでは、一度も上がりタイム3位以内になったことがありませんでしたので、レースぶりに関してはこの馬なりに成長してきている印象を受けます。

【本馬についての現状説明】
馬体に硬さを感じるため、乗り出しはコトコトしていますが、ウォーミングアップで体をほぐして、しっかり温めれば、普通にキャンターを行えます。最近は調教でも動けるようになり、競馬でも終いの脚がしっかりしてくるなど、レースぶりに良化が窺えます。（船橋競馬・渡邊貴光調教師）


※南関東4競馬場への転入は可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
9月9日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：社台ファーム