カガヤキタイヨー　　牝３歳　　※地方競馬　在籍

父エスポワールシチー×母父スターリングローズの配合は本馬以前に3頭がデビューし、ニフティスマイル（重賞2着4回）を筆頭に全馬が3勝以上かつ700万円以上を獲得。また本馬の妹ネッサローズは本年に行われた名古屋900mの新馬戦10鞍中ダントツの勝ち時計をマークし、重賞制覇は時間の問題です。更にニフティスマイルの妹であるリアンローズの2022は先日のサマーセールにて1375万円（税込）という高額で落札されており、この配合がニックスとして認識されるのもそう遠いことではないでしょう。
本馬は金沢4戦1勝（重賞5着1回）→大井4戦0勝→岩手不出走と転戦したのち本年3月当オークションで私が落札し、馬房の都合により一旦川崎に入厩して1戦した直後浦和に転厩して現在に至ります。私の所有になってからは全て浦和で出走して6戦2勝3着1回の実績を挙げています。2勝ともに4馬身差の圧勝であり、マイペースで追走できれば驚くほど高いパフォーマンスを発揮しますし、意に沿わぬ展開になった場合でも粘り強く走って掲示板近くには必ず来てくれます。前走こそ未勝利脱出に気の逸ったJRA勢の2角捲りに屈し着順的には大敗でしたが、交わされても簡単に諦めず2秒差に踏みとどまっており、内容は他の浦和勢と比べて評価に値するものでした。
戦歴を精査すると、今後距離が延びて良くなる要素を容易に見出すことができます。初の1500mとなった前々走では離れた先行馬を追いかけて3角から脚を使い、4角で大外を回しながら直線で再加速。1400mに戻った前走ではJRA勢相手に出鞭を連打してハナを切りながら一転12.9-12.9-13.2と鞍上の意のままにペースを落とせる高い操縦性を発揮しており、予定していたサルビアC（ロジータ記念TR・川崎2000m）での走りが益々楽しみになったところでした。
しかし、最近レースになるとゲート入りをゴネるようになり、3走前（2023年7月17日）に1回目の注意を与えられた後のゲート練習（7月26日）は問題なくクリアできたものの、前走（8月29日）で2回目の注意を与えられてしまいました。今回も練習では入ると思われますが、実戦に行ってどうなるかは予断を許さず、次に同じことがあれば調教再審査などの重い処分を免れません。
そこで予定を白紙に戻し、環境を変えて精神的にリセットすることをまず考えました。IRISの記録によれば金沢・大井時代にも兆候があったようですが、大井・浦和でのそれぞれ当初の数戦では問題が見られなかったからです。ただ、私は他場にほとんど伝手が無く、ゲートに難のある一見客の馬を引き受けてくれる厩舎を探すとなると難航が必至と思われました。そのため断腸の思いで今般の出品となりました。
課題はゲート入りに尽きるのであって、入ってしまえば大人しく、発馬もほぼ常に他馬より先んじています。また上述したようにスピード・スタミナ・レースセンスの三拍子が揃った優等生であり、南関東以外なら古馬牝馬の中距離重賞戦線も視野に入れることのできる逸材と見込んでおります。ゲート難持ちの馬の再生に定評のある厩舎を御存知のオーナー様には胸を張って推奨できる1頭です。
ご検討の程よろしくお願い申し上げます。

【本馬についての現状説明】
脚元は丈夫だし、まだまだ走る馬ですよ。ゲートについては何とも言えませんが、暑い時期の使い詰めで疲れが溜まっていることも一因かも知れませんので、休養を挟むなどしてみてはどうでしょうか。（浦和競馬・海馬澤司調教師）


※南関東4競馬場への転入は可能です。

※浦和競馬野田トレーニングセンター・海馬澤司厩舎（埼玉県さいたま市緑区上野田）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
9月9日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：内山　啓