スマートエステラ　　牝２歳　　※中央競馬　登録抹消

父キンシャサノキセキは豪州で生産され、フジキセキ産駒らしいスピードを武器に国内で活躍。南半球産の9月生まれながら、2歳12月の中山芝1200mの新馬戦、OP特別のジュニアCと連勝、NHKマイルCでは3着と早くから素質の高さを示します。5歳時に函館スプリントSで重賞初制覇、同年の高松宮記念、スプリンターズSでともに2着と短距離路線の中心馬になると、6歳秋からスワンS、阪神C、オーシャンS、高松宮記念と4連勝で待望のGⅠ初制覇。引退レースとなる翌年の高松宮記念で連覇を飾り、種牡馬入りしました。8歳まで息長く活躍した丈夫さ、そのスピード能力を求められて初年度から154頭に種付けし、10年目の2020年まで毎年100頭以上に交配する人気サイアーとなり、2022年に引退。産駒からは多くの重賞馬が生まれ、晩年の現3歳世代でリバーラ（ファンタジーS）を出したほか、JPNⅡ東京盃など交流重賞6勝のサクセスエナジー、スプリングS勝ち馬ガロアクリークと、ダートや中距離の活躍馬も輩出している点も見逃せません。

母系に関しては、伯母スイープトウショウ（秋華賞、宝塚記念、エリザベス女王杯など重賞6勝、オークスなどG1・2着3回）を筆頭に、トウショウデザイア（小倉サマージャンプ2着）、トウショウフリーク（みやこSなど重賞2着4回、川崎記念3着）、トウショウカズン（根岸S、黒船賞ともに2着）、アドマイヤハダル（中山記念、鳴尾記念ともに3着）など、一族には多数の重賞活躍馬が並びます。母スマートオランプは不出走。兄姉は半姉スマートシエルが浦和4勝、半兄スマートアクシオンが金沢3勝と、3頭中2頭が勝ち上がっています。

本馬は、今年6月17日の函館芝1200mでデビュー。外枠から先手を奪いそうな勢いで飛び出し、14頭立ての4番手を進みましたが、怖がりな面が出て外に張るような走りとなり、直線で粘り切れず11着に敗れてしまいます。中1週の同舞台では2番手のインに収まったものの、勝負どころで他馬が追い上げてくる中で動くに動けず位置を下げ、直線も伸び切れず8着。再び中1週の同舞台では控える競馬で16頭立ての中団を追走しましたが、伸び切れず9着に敗れ、連闘でダートに替わった札幌ダート1000m戦も8頭立ての4番手から伸びを欠いて7着に敗れます。1カ月ほど間隔をあけての前走は距離を延ばし、9月2日の札幌ダート1700m戦へ。14頭立ての中団を追走したものの向こう正面から追い通しで、3コーナーで最後方となり、最終的に勝ち馬から12秒2差の14着に終わっています。

前走のタイムオーバーは距離延長だけではなく、自分でやめるような感じも重なった印象です。心身ともに成長が待たれますが、現状でも確かな先行力を見せてくれていますし、短い距離などで集中力が続けば勝ち上がりが見えてくるのではないでしょうか。

なお、現在以下の状態が見られます。
・右前管骨外側に（ぶつけからか固まった）腫れ
・全身皮膚病


※JRAでの最終出走において「タイムオーバーによる出走制限（2023年10月2日まで平地競走に出走できない）」を受けています。
　　　2023年9月2日（土）　2回札幌7日　2R　2歳未勝利　　ダ1700m（稍重）
　　　結果14着　　タイム2:00.5（1着馬からのタイム差12.2秒、5着馬からのタイム差11.4秒）
転入先の競馬場によって、能力検査・再調教試験を課されますので、必ず各主催者にお問い合わせの上、ご確認ください。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は9,680円/日（税込）です。
9月16日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)大川徹ホールディングス