ルージュメイベル　　牝３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ハービンジャーは現役時代、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSで2着馬に11馬身という大差をつけて圧勝するなど、4歳になって重賞4連勝を達成。引退後は日本で種牡馬入りし、2017年には産駒が秋華賞（ディアドラ）、エリザベス女王杯（モズカッチャン）、マイルCS（ペルシアンナイト）を制し、同年秋のG1シリーズで旋風を巻き起こしました。他にもブラストワンピース（有馬記念）やノームコア（ヴィクトリアマイル、香港C）、ニシノデイジー（中山大障害）などを送り出して成功を収めています。自身の現役時と同じように3歳秋～古馬になってからグンと力を付ける産駒が多く、豊富な成長力がセールスポイントと言えるでしょう。

母系に目を転じると、祖母ダンスーズデトワールは仏G1・マルセルブサック賞の2着馬。繁殖牝馬としてもアルゼンチン共和国杯の勝ち馬ルルーシュ、きさらぎ賞3着の実績があるステージプレゼンス、ジュニアC勝ちのオメガホームラン、JRAで4勝をマークしたレッドシルヴィなどを送り出しました。4代母のラストカマーはイタリアでリステッド競走を2勝し、繁殖牝馬として日本に輸入された経歴があります。ブラックタイプを更に紐解くと、米G1・ノーザンダンサーターフSをはじめ重賞5勝を挙げたSheikhzayedroad、ドバイG3・ケイプヴァーディSの勝ち馬First Cityなど、G1・重賞ウイナー、入着馬が多く浮かび上がる重厚な牝系です。

本馬は2歳12月の中山競馬・芝2000mの新馬戦でデビュー。スタートしてから芝のキックバックを受けたことでちょっとしたパニック状態になってハミを取ろうとせず、頭を上げるなどしてコントロールが利かなくなってしまいました。2コーナーからは普通に走ることができたものの、前半でかなり置かれて競馬にならなかった感じ。阪神に遠征した2戦目は先入れで待たされたこともあってゲートの中で落ち着きを欠き、立ち上がる素振りを見せてダッシュがつかず後方からの競馬を強いられました（枠内駐立不良）。それでも直線は脚を使って4着に入線。その後は使いつつ良化を辿り、夏の北海道シリーズでは一戦ごとに着順を上げてきました。最後は3連闘となったものの大きく崩れることなく頑張って走ってくれたのですが、3歳未勝利の番組が終了してしまったことや、強行軍の後で立て直しに時間を要することなどを踏まえ、今後について関係者の間で協議した結果、ここで匿名組合契約を終了し、今回のサラブレッドオークションへ出品の運びとなった次第です。

デビュー当初は競馬場で暴れたりパニックになってしまったりして、レースに影響が出ていましたが、それ以降は厩舎装鞍にするなど工夫し、キャリアを重ねるにつれて若さが抜けてきた印象。芝の長丁場に活路を見出し、特に夏の札幌では善戦を続けてきました。3連闘もこなしたようにタフさがありますし、前述の通り父ハービンジャーの豊富な成長力をもってすれば、更なる成長、上積みが期待できるはず。強行軍の後だけにある程度の休養期間が必要になるかもしれませんが、これまで大きな故障歴はなく脚元も丈夫ですから、移籍後もコンスタントに出走を重ねて堅実に賞金を稼いでくれるでしょうし、地方競馬のダートがうまくマッチすれば一変しても何ら不思議はないと思います。入札のご検討を何卒よろしくお願い申し上げます。

なお、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※2023年2月12日の競走において、枠内駐立不良（立上る）となっています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
9月16日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：社台ファーム