ベッラフロー　　牝３歳　　※中央競馬　登録抹消

母方は底力に富んだ牝系であり、安田記念とマイルチャンピオンシップを制した屈指の名マイラーであるノースフライトをはじめ、マリーゴッド（函館３歳ステークス・G３の勝ち馬）、コメディアデラルテ（京都新聞杯・G２の２着馬）、ナリタプレリュード（福島記念・G３の２着馬）といった重賞級の活躍馬に加え、テセウスクラージュ、タヤスオドリコなど、多くの個性的な実績馬が名を連ねる一族です。

貴重なサクラバクシンオーの有力な後継種牡馬として活躍中の父ビッグアーサーは、デビューが遅れ、その後も長期休養を挟みながらも躍進を続け、5連勝でオープン入りを果たしました。重賞初挑戦となった北九州記念（G３）で初めて土がつきましたが、続くオパールステークスでは1分6秒7の好タイムで制し、類まれなスピード性能の高さを改めて披露しています。5歳時の高松宮記念で1番人気に応えて快勝し、父に続いて短距離界の頂点に立ちました。種牡馬入りしてから産駒の活躍も目覚ましく、トウシンマカオ、ブトンドールが重賞を制すなど、他にも数多くの素質馬が活躍中です。JRA58勝中55勝が1400ｍ以下であり、イメージ通りに有能なスプリンターが多く輩出しています。

本馬は戦績が示す通りに、勝利まであと一歩のところまで迫りました。しかし、丹念に練習を重ねてもレースでは悪い面を見せてしまうゲート難が思うように解消されず、短距離馬ながら、出遅れて後方からの競馬を強いられるケースが多く、馬群に包まれてしまったり、展開が向かなかったりと、消化不良なレースが多かったことも否定できません。前走のダート1000ｍ戦でも致命的な出遅れを喫したうえ、道中の集中力にも欠けていましたが、終いに脚は使えていただけに、ダートへの適性を感じさせました。かなり荒削りではありますが、それだけ改善の余地が多いということでもあり、課題を克服できれば飛躍できるだけの力を秘めています。上場すべきか非常に頭を悩ませましたが、所有頭数の見直しを図っていることもあり、断腸の想いで上場を決意した次第です。これまでにこれといった脚部の不安や疾病は報告を受けておりませんので、新天地でこれからも丈夫に息長く走り、勝利を重ねてくれることを願っております。南関東競馬への転入も可能なのは魅力であり、前述の血統背景から、ゆくゆくは繁殖牝馬としての導入もご検討いただきたい１頭です。

落札後のキャンセルや価格交渉には一切応じられませんので、上記を十分にご理解いただき、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願い申し上げます。不安がある方は現地で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでご入札いただけますと幸いです。


※南関東4競馬場への転入が可能です（C1クラス）。

※松風馬事センター（茨城県稲敷郡美浦村受領）に在厩しており、預託料は8,250円/日（税込）です。
9月16日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：田畑　利彦