カジュアルスパート　　牡４歳　　※地方競馬　在籍

父フリオーソは、NAR年度代表馬のタイトルを4度も受賞した“地方の雄”。その存在感は種牡馬となった今も健在で、2016年に地方ファーストシーズンチャンピオンサイアーのタイトルを獲得すると、2019、21年には地方サイアーランキングの“ベスト5”入り。中央ではエイコーン（シリウスS3着、みやこS3着）やテルペリオン（仁川S、マーキュリーC3着）、タイキフェルヴール（師走S、ヒヤシンスS2着）、クロジシジョー（浜松S）、ホーリーブレイズ（晩秋S）、アッティーヴォ（釜山S）といったOP馬を、また地方ではヒカリオーソ（東京ダービーなど南関東重賞4勝、川崎記念2着）やグランモナハート（ロジータ記念）、ポッドギル（ユングフラウ賞、川崎スパーキングスプリント3着）、マカゼ（ローレル賞）、フリビオン（高知・佐賀重賞7勝）、ニューホープ（笠松・盛岡重賞4勝）など21頭にのぼる重賞ウイナーを輩出しており、NARを代表する種牡馬として8年に亘って100頭を超える種付けをこなし、名を馳せています。

一方、母系を見ますと、母ハニーサックルは大井2着が最高位。高知重賞・黒潮ジュニアChS2着のマリンジェミナイを筆頭に出品本馬を含む出走したきょうだい全てが勝ち上がっており、母の全妹ロックキャンディは中央のダートで3勝を挙げています。曾祖母ガバーナは英ダービー馬Motivatorや、英G2ハードウィックSなどを勝ったMacarthurなどの半姉。4代母Out Westは英リステッドレース勝ち馬という血統で、さらに遡れば米G1ハスケル招待Hなどを勝ったWavering Monarchなども同じ一族の出身でスケールの大きな牝系となっています。

2020年の北海道サマーセールにて330万円で落札。翌年9月に浦和競馬よりデビューし、2戦目となった10月20日の浦和・2歳五（ダ1400m）で初勝利を獲得しました。南関東では今年4月まで所属し、C2クラスで頭打ちの状態になってしまったことから、環境と相手関係を変えるべく、名古屋競馬へ移籍。C15組からの再出発となった中、初戦から4着と変わり身を見せてくれると、笠松での次走が2着、そして6月28日の名古屋・C12組（ダ1500m）で通算2勝目を獲得しました。

続く7月31日の名古屋・内海特別（ダ1500ｍ）では一気にC1に編成されたこともあって7着に敗れましたが、C3となった8月11日の名古屋・スナパイ誕生日杯2023（ダ1500m）が5着、8月25日の名古屋・八谷優花生誕記念（ダ1500m）が3着といずれも上位入線。しかし、C2に上がった先週9月8日の名古屋・行け敬洋よ、我らを導く光となれ（ダ1500ｍ）では7着と、クラス編成により能力差を感じるようになってきました。また、名古屋ダ1500mの持ちタイムも内海特別の1分37秒5から縮まる気配がなく、今後C1、C2クラスで勝ち負けに持ち込むためには厳しい状況が続きそうであることから、今回のオークションに出品する運びとなりました。再び他場に転入して条件を変えていけば、まだまだ頑張れる馬だと思います。なお、気性が難しく、馬っ気を出すことがあるようですので、これを機に去勢を検討することも選択肢のひとつかもしれません。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
前走のレース内容と結果を見ると、C2では厳しそうな印象で、頭打ち感が否めません。他場で相手関係が変われば、レース結果もいい方向に進みそうな雰囲気がありますね。なお、馬っ気が強い為、取り扱いにはより注意が必要です。予めご承知おきください。よろしくお願いいたします。（名古屋競馬・角田輝也調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※名古屋競馬弥富トレーニングセンター・角田輝也厩舎（愛知県弥富市駒野町）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
9月16日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：日向　均