ポケットシンデレラ　　牝４歳　　※中央競馬　登録抹消

母系には朝日杯３歳ステークス（G１）を制し、最優秀３歳牡馬に選出されたフジキセキがいます。芝2000ｍの弥生賞（G２）を圧勝して皐月賞に向けて機運が高まりましたが、残念ながら屈腱炎により、４戦４勝で無敗のままターフに別れを告げました。弥生賞では、クラシック３冠競走のすべてで上位に加わったホッカイルソーを寄せ付けない走りを見せたこともあり、『幻の3冠馬』と評する声も聞かれたほどでした。種牡馬としても大活躍し、イスラボニータ、カネヒキリ、キンシャサノキセキ、ストレイトガールなど、様々なジャンルでチャンピオンホースを送り出しています。他にも一族には、フジキセキの姉シャイニンレーサー、その娘であるシャイニンルビー、ノボリディアーナなど数多くの活躍馬が誕生している名牝系の出身です。

父エピファネイアは名牝シーザリオを母に持ち、弟のリオンディーズ、サートゥルナーリアもG1ホースであり、ともに種牡馬としての地位を築き上げつつある状況です。父は皐月賞、日本ダービーではあと一歩のところで涙を飲みましたが、秋の菊花賞を圧勝して春の雪辱を果たし、母に続きクラシックホースの称号を得ました。年のジャパンカップでは並み居る強豪を相手に、後続を大きく突き放す圧勝劇を演じて２度目のG1制覇を果たしています。種牡馬入り後は毎年200頭以上の繁殖牝馬が集まる人気ぶりで、初年度から無敗の３冠牝馬デアリングタクトをはじめ、菊花賞で最後までコントレイルを苦しめたアリストテレス（AJCC・G２、菊花賞2着）らを輩出。そして、2世代目からはG１競走３勝のエフフォーリア（皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念）やオーソクレース（菊花賞2着、ホープフルS2着）、ジャスティンカフェ（エプソムC、毎日王冠2着）、3世代目からは阪神ジュベナイルフィリーズ（G１）を制したサークルオブライフなどの大物が誕生し、毎年産駒がクラシック戦線を中心に活躍を見せています。

本馬は２歳12月の新馬戦でデビューし、体力面の底上げが必要な状況と見込んでいましたが、外枠ながら好スタートを利して先手を奪うと、２度の坂超えも難なく対応して逃げ切り、デビュー戦を勝利で飾りました。２走目は重賞に挑戦しましたが、４コーナーで致命的な不利を受けて大敗。歯車が狂ってしまったのか、その後は馬体重の増減が示すように、馬体面の維持に難航しました。１勝クラスでも数回入着を果たしており、２勝目の期待も寄せていましたが、馬体維持に悩まされ、調教も加減しなければならなかったのがこたえた印象です。前走は関西への遠征で馬体減りがありながら、２勝クラスでも難なく先手を奪っており、地方競馬の小回りコースでも対応できるのではないかとみています。ダートの出走経験はありませんでしたが、近親に地方競馬で勝ち星を積み重ねた馬もおりますので、輸送の負担が少ない地方競馬の舞台で飛躍してくれることを願うばかりです。前述の血統背景から、繁殖牝馬としての導入もご検討いただきたく存じます。

なお、馬体面や体調面、脚元の異常はないとご報告をいただいておりますが、落札後のキャンセルや価格交渉には一切応じられませんので、十分にご理解いただき、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願い申し上げます。不安がある方は現地で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでご入札いただけますと幸いです。



※南関東4競馬場への転入が可能です。

※NSR（茨城県牛久市奥原町・リトルブルーファーム内）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
9月23日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：田畑　利彦