メイショウピスカリ　　牡５歳　　※中央競馬　登録抹消

父アドマイヤムーンは4歳時にドバイデューティフリーで悲願のG1制覇を果たすと、宝塚記念、ジャパンカップを制して国内外のG1を3勝。同年の年度代表馬に輝きました。また、種牡馬としての資質も高く、初年度からハクサンムーン（セントウルSなど重賞3勝、スプリンターズS2着、高松宮記念2着）やレオアクティブ（京王杯2歳S、京成杯オータムH、朝日杯フューチュリティS3着）、アルキメデス（朝日チャレンジC、中山記念2着）ら4頭の重賞ウイナーが誕生し、以降もムーンクエイク（京王杯スプリングC）など重賞、OP馬を続々と輩出。2017年にはセイウンコウセイ（高松宮記念）が、2018年にはファインニードル（高松宮記念、スプリンターズS）がスプリントG1を制するなど、エンドスウィープの後継者としての役割を全う。現役馬ではトキメキ（駿風S、アイビスサマーダッシュ2着）やマウンテンムスメ（UHB杯、ルミエールオータムダッシュ2着）がOP馬として活躍しています。

一方、母系を見ますと、半兄ロラパルーザは中央で5勝を挙げてオープンまで出世。半兄ラローザブルも中央で4勝を挙げるなど、きょうだいの成績は堅実です。母の半弟ヒカルベガは中央で4勝を挙げたのち金沢に移籍し、重賞のスプリングCを圧勝。祖母の半弟モンテカルロは中央のダートで6勝。オープンでも好走し、スプリングSでも4着にきています。曾祖母ファデッタは米G2レアパフュームSの2着馬で、その半兄には米G1ハスケル招待H、ハリウッドフュチュリティSなどに勝ち、種牡馬としても成功したキンググローリアスがおり、ダート色が濃く、優秀な牝系と言えるでしょう。

2021年1月にJRAよりデビュー。ダート1700～1800mで2着1回、3着2回と初勝利まであと一歩でしたが、3歳未勝利番組終了に伴い、一旦兵庫へ移籍すると、園田や姫路ではダート1400～1500mで5戦（3.1.0.1）の好成績を残し、昨年10月にJRAに復帰しました。そして、JRA未勝利馬でも1勝クラスで通用することを示したのが、今年2月12日の小倉・4歳以上1勝クラス（ダ1700m）。中団のインコースを追走し、抜群の手応えで3～4コーナーを迎えたものの、前が詰まってしまっただけでなく、外へ持ち出すスペースもなく、後方まで下げざるを得なくなる致命的な不利を被りました。それでも直線に入ると、馬群の狭いスペースを縫うように進み、3着に好走。上がり3ハロンタイム38秒2はメンバー中3位で、「勝負どころでスムーズな競馬ができていれば・・・」と思う非常に悔しいレース内容でした。

その後も1勝クラスで5戦を消化しましたが、いずれも中団から後方のままという内容。頭打ちのような状態に陥っており、関係者と協議を行った結果、環境をガラリと変えることでリスタートさせてあげることが一番との結論に至り、今回のオークションに出品する運びとなりました。今年2月から7月まで、レースを使うことができませんでしたが、これは厩舎馬房の都合によるもので、本馬自体には特に問題はありません。ただ、この夏は札幌開催で3戦、そしてそのまま阪神開催へ続戦した影響で、やや疲れが残っている様子です。今後のことを考えると、一旦リフレッシュさせる必要があるかもしれません。

なお、現在以下の状態が見受けられます。
・左前管内側骨瘤
・両トモ小傷
・両トモ皮膚病
過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は9,680円/日（税込）です。
9月23日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：松本　好雄