カマラードマリー　　牝３歳　　※地方競馬　在籍

父セレスハントは芝でデビュー勝ちを果たしましたが、初ダートの3戦目でスマートファルコンを破ると、以降はダート中心のローテーションが組まれます。ジワジワと力をつけ、4歳秋のペルセウスSで初のオープン勝ち。5歳夏に佐賀のサマーチャンピオンで初の交流重賞勝ちを果たしました。翌年には大井の東京スプリントに優勝し、7、8歳時には北海道スプリントCを連覇と、非常に息の長い活躍を見せた一流馬です。種牡馬としては初年度に16頭に種付けしたのが最高で、2年目以降は数頭のみとなっていますが、初年度産駒の中からイチバンヤリがJRA初勝利を挙げました。地方競馬ではワシヅカミが兵庫で22戦11勝2着4回の成績を残し、パーが園田重賞・園田FCスプリントで2着するなど複数の勝利を挙げる産駒も目立ち、数少ない貴重な子供たちが全国各地で奮闘しています。

一方、母系は米G2デルマーオークスの3着馬Auntie Bettyを5代母に持つ、アメリカ由来の有力ファミリー。祖母ウアジェトは京都での新馬勝ちなど中央2勝、母サテラノサトは福島の新馬戦で2着と能力の一端を示しており、エリザベス女王杯で大金星を挙げたアカイイトや、御室特別を勝って重賞に駒を進めたエニシノウタは母の半妹にあたります。加えて、近親には中央4勝ステキナシャチョウ（日吉特別）がいるなど日本競馬との相性も抜群で、一族は活力に満ち溢れています。

2021年北海道サマーセールにて726万円で落札。翌年6月に美浦・小笠倫弘厩舎よりデビューしました。デビュー戦となった2022年6月11日の函館・2歳新馬（芝1000m）では惜しくも2着でしたが、上がり1位の脚を使い、現準OP馬イティネラートル（G2・フィリーズレビュー5着馬）に先着した内容は見どころ十分でした。その後、3戦目からダートへ矛先を変え、迎えた通算5戦目、12月10日の中山・2歳未勝利牝（ダ1200m）で見事な逃げ切り勝ちを収めました。

1勝クラスに上がってからは、なかなか上位争いに加わることができなかったことから、今年9月にはホッカイドウ競馬の田中淳司厩舎へ移籍。B3クラスに格付けされ、地方での初戦となった9月20日の門別・北海道えぞまつ特別（ダ1200m）ではスタートダッシュを利かせてハナに立ったものの、3～4コーナーで1番人気のヤマノウォーリアと2番人気のカッパギが、外から早めに仕掛けてきたこともあって、逃げた本馬には結果的に厳しい展開となってしまい、11着での入線。続く10月5日の門別・門別で10倍！SPAT4特別（ダ1000m）では1番人気のルクスディオンが逃げて、大外枠からの発走だった本馬が2番手でピッタリとマークする展開。しかし、3～4コーナーからルクスディオンがペースを上げると、その差が徐々に開きはじめ、最後の直線で独走を許してしまいました。こうなってしまうと、2番手で前を追っていた本馬には厳しく、最後まで抵抗を試みたものの、後方で脚を溜めていた組に有利に働くことは火を見るまでもなく明らかで、結局ゴール前では後続に吸収されてしまい、結果5着となりました。

このまま門別で続戦しても、格付けや相手関係から苦戦を覚悟しなければならず、関係者と協議を行った結果、新オーナーの下、新天地でリスタートを切らせてあげることにしました。レースVTRをご覧いただければ分かるように、スタートセンス、ダッシュ力、そしてスピードは文句なし。あとはこの馬のペースで進めることができれば、十分勝ち負けに持ち込める能力を持っていると思います。格付けや相手関係で有利になりそうな競馬場であれば、勝ち星を量産することもありそうです。

【本馬についての現状説明】
1000mでも掛かって行ってしまうように、スピード能力には非常にいいものがあると思います。ただ、現状を考えると、門別のBクラスでは辛いところがありますね。（ホッカイドウ競馬・田中淳司調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※三橋ステーブル（北海道勇払郡むかわ町米原）に在厩しており、預託料は10,450円/日（税込）です。
10月21日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)サンデーヒルズ（インボイス登録あり）