フラワーテイル　　牝３歳　　※地方競馬　在籍

父ラブリーデイは新馬、野路菊Sを連勝するなど早い時期から注目を集めていましたが、3歳クラシックでは結果が出せず、本領を発揮したのは古馬になってから。5歳時の中山金杯で重賞初制覇を飾ると、続く京都記念も連覇。天皇賞・春は8着に終わりましたが、鳴尾記念を勝って挑んだ宝塚記念でG1初制覇を飾ります。秋は始動戦の京都大賞典を快勝し、続く天皇賞・秋も制覇。この年のJRA賞最優秀4歳以上牡馬に輝きました。その後は白星を挙げられませんでしたが、G1で安定した成績を残し6歳いっぱいで引退。種牡馬入りしています。2020年に産駒がデビューし、阪神芝1400mの新馬戦でジャカランダレーンが勝ってJRA初勝利。22年にグリューネグリーンが京都2歳Sを勝って産駒のJRA重賞初勝利を果たしました。芝の短距離から、ダートの中距離まで活躍馬を出しており、大井のプライルードが全日本2歳優駿で3着となるなど、地方競馬でも結果を残しています。

母系を見ますと、半姉モズワッショイはJRAのダート短距離で4勝を挙げてオープン入り。半兄モズベイビーもJRAのダートで2勝。その他の兄姉も地方競馬で多くの白星を挙げています。母バーレーヘッズは不出走でしたが、そのきょうだいは堅実で4頭がJRA、2頭が地方競馬で勝ち上がり、叔父のスズカコーズラインは7勝を挙げ、北海道スプリントCで2着になるなど活躍中。祖母ヴェスタは米G3ミスプリークネスS勝ち馬です。さらに溯れば、一族からは米G1シガーマイルなどを勝って種牡馬入りしたライオンテイマーなどの活躍馬が出ています。

本馬は2022年5月18日に門別1000mの新馬戦でデビュー。ダッシュがひと息で後方からの競馬となり、12頭立ての11着に終わりました。2戦目以降も1000m戦に出走を続け、スタートも安定して出るようになり、徐々に成績が上昇。7月の5戦目にはメンバー最速の上りタイムをマークして5着と初めて掲示板に上がり、この一戦を最後に岩手県競馬に移籍しました。
移籍初戦となった盛岡ダート1200m戦では、好スタートから楽にハナを奪い、道中の手応えも余力たっぷり。直線で追い出されると一気に後続を突き放し、そのまま8馬身差の圧勝で初勝利を挙げています。
続く盛岡ダート1400m戦でも2着に逃げ粘り、移籍3戦目には重賞の若駒賞に参戦。2番手追走から直線もしぶとく食い下がりましたが、ラストはやや失速し、5着に終わりました。その後、芝を1戦挟んで挑んだ盛岡ダート1400mの2歳B2戦を3馬身差で逃げ切って2
勝目をマーク。その後も重賞のプリンセスカップで10着となった以外は大崩れしておらず、岩手では8戦2勝の成績を残し、3歳時には南関東に移籍しています。
南関東初戦となった浦和1400mの3歳三組戦は最下位11着に終わりましたが、その後に立て直すと、4、4、2着と成績が上昇。ただ、9月に予定していた特選を熱発のため取り消し、続くC2戦では11頭立ての7着。C2の格付けでスピード不足の印象を受けたこともあり、今回のオークション出品を決めました。
2歳時からタフに使ってきましたが、3歳になってからは馬体重を増やしながら使えており、この血統らしい成長力を見せてくれています。古馬になってからも力をつけてくれそうですし、息の長い活躍を見せてくれるのではないでしょうか。

【本馬についての現状説明】
今年1月の出走後、左ひざの骨膜炎の治療で休養しましたが、復帰後は問題なく競馬を使えています。相手関係が変われば十分に戦っていけそうな馬ですし、他場で変わり身が期待できるのではないでしょうか。（浦和競馬・平山真希調教師）


※2023年9月19日の競走にて、感冒のため出走取消となっています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※角谷ファーム(群馬県伊勢崎市境上渕名・境共同トレーニングセンター内)に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
10月28日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：松本 光弘