グッドヘイロー　　牝４歳　　※地方競馬　在籍

父キングヘイローは80年代の欧州最強馬ダンシングブレーヴ×ケンタッキーオークスなど米G1を7勝した名牝グッバイヘイローから成るワールドクラスの超良血馬。G1勝ちは高松宮記念だけですが、菊花賞や有馬記念でも善戦したように、種牡馬入り後も最優秀3歳牝馬カワカミプリンセス（オークス、秋華賞）や最優秀短距離馬ローレルゲレイロ（スプリンターズS、高松宮記念）、NAR年度代表馬キタサンミカヅキ（東京盃連覇、JBCスプリント3着）を筆頭に、クリールカイザー（AJCC、アルゼンチン共和国杯2着）やメーデイア（JBCレディスクラシックなど交流重賞6勝）、ダイアナヘイロー（阪神Cなど重賞3勝）など、各カテゴリーにおいて多くの重賞勝ち馬を輩出。2019年、惜しまれつつこの世を去りました。しかしながら、今夏の船橋重賞・フリオーソレジェンドCに勝利したギガキング（地方重賞6勝）をはじめ、残された産駒の活躍は今もなお続いています。

一方、母系は仏1000ギニーやサンタラリ賞を制したSolitudeを6代母に、仏リステッドレースの勝ち馬ジャッキーマックスを4代母に、米重賞6勝、米G1・2着3回、ジャパンC5着のマックスジーンを曾祖母に持つ、活力豊かなファミリー。半姉カクテルドレスは阪神のダート1200ｍで2勝を挙げており、おじに船橋重賞・平和賞3着マルヒロナッツオー、いとこに今年の高知三冠馬ユメノホノオ（高知重賞5勝）、近親に大井重賞・東京プリンセス賞の勝ち馬アンジュジョリー、中央OP馬フェスティヴイェルなど、その勢いに陰りは見られません。

2021年7月に南関東の浦和競馬からデビューし、初勝利は4ヵ月の休養明けをひと叩きされて臨んだ通算6戦目、2022年3月16日の浦和・3歳七（ダ1400m）。好スタートを切り、先頭から2馬身ほど離れた4、5番手を追走すると、3コーナーの勝負どころで外から進出を開始。直線入口では前を行く1番人気馬をとらえて先頭に立つと、その後も鞍上・保園翔也騎手の叱咤激励に応え、最後まで脚色が衰えることなく、力強くゴールイン！上がり3ハロンタイムはメンバー中1位の快勝でした。

初勝利後から昨年12月まで10戦して3着1回、4着4回、5着2回と、上位争いに食い込む競馬が何度もあり、4歳となった今年の飛躍を期待していたのですが、今年の10戦は3着1回のみで、残りの9戦は全て掲示板外。9月には所属先を同じ浦和の海馬澤司厩舎に変更し、復活のきっかけを掴みたいと考えていましたが、近2走も7、8着と思うような結果が得られていません。そこで関係者と協議を行った結果、新たなオーナー様へ譲渡することを決断し、今回のオークションに出品する運びとなりました。デビュー時、473kgだった馬体は現在500kg超まで成長。年齢が若く、まだまだ伸びしろを感じさせる部分があるだけに、新天地で環境や条件、対戦メンバーなどが変われば、再び上位争いを繰り広げてくれるのではないでしょうか。

また、キングヘイロー×クロフネ×フサイチペガサス×コジーンという一流種牡馬で固められた血統構成で、しかもサンデーサイレンスやキングマンボの血を一滴も含んでいないという大変貴重な一頭です。将来繁殖入りした際、この血統は大きな武器となるでしょう。キングヘイロー産駒の牝馬からは、今週末の天皇賞（秋）で最有力視されている現役最強馬イクイノックスをはじめ、ピクシーナイト、ディープボンド、アサマノイタズラ、ドゥーラ、フェーングロッテンなど、現役JRA重賞ウイナーが多数輩出されており、キングヘイローは2022年JRAブルードメアサイアーランキングで第9位。本馬にも母としての将来性を感じます。繁殖牝馬候補をお探しの方もぜひよろしくお願いいたします。

なお、左前球節に腫れが見られますが、ケアしつつここまでレースを使ってきました。過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
現級ではスピード不足が否めませんでした。他場で相手メンバーが変われば、まだまだ前進可能ではないでしょうか。（浦和競馬・海馬澤司調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※井ノ岡トレーニングセンター（茨城県牛久市井ノ岡町）に在厩しており、預託料は9,130円/日（税込）です。
10月28日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：松谷 翔太（インボイス登録あり）