クリスプエアー　　牡３歳　　※地方競馬　在籍

父シャンハイボビーは米国で生産、調教され、デビュー4連勝でG1シャンペインS、5連勝でBCジュヴェナイルを制覇。最優秀2歳牡馬に輝きました。ただ、3歳時はホーリーブルS2着、フロリダダービー5着と連敗を喫し、クラシック出走を断念して立て直し。同年9月に復帰戦を勝利で飾ったものの、その一戦を最後に故障のため引退、種牡馬入りしています。米国ではそこまでの大物は送り出せませんでしたが、シャトル種牡馬として繋養された南米ではブラジル、チリ、ウルグアイでG1馬を輩出。日本に輸入された産駒からは短距離戦線で活躍したリステッド勝ち馬マリアズハートなどが出ました。2019年からは日本で繋養されており、ダートを中心に短距離戦で多くの産駒が勝ち上がり。本邦初年度からデビュー4連勝でハイセイコー記念に勝ち、今年4月の米G1サンタアニタダービーに挑戦して2着と大健闘したマンダリンヒーローが出ています。

一方、母系を見ますと、母フィアマロッサ、祖母フィロンルージュともに中央のダートで1勝。中央のダート短距離で4勝を挙げたプレシャスルージュをはじめ、母のきょうだいも3頭が中央で、2頭が地方競馬で勝ち上がっています。祖母のきょうだいにはジャパンCダート、フェブラリーSなど中央・地方のG1を総なめにしたダート王ヴァーミリアンを筆頭にサカラート、キングスエンブレム、ソリタリーキングといった重賞ウイナーが名を連ね、いとこには毎日杯、レパードSなどで2着と芝・ダートを問わずに活躍したダノンリバティ。4代母スカーレットローズのきょうだいには桜花賞TRを勝ったスカーレットリボンや重賞4勝のスカーレットブーケがおり、近親にダイワメジャーやダイワスカーレットがいる日本を代表する名牝系の一つです。

今年4月に栗東・大久保龍志厩舎よりデビュー。しかし、デビュー戦となった4月8日の阪神・3歳未勝利（ダ1400m）ではタイムオーバーというホロ苦い結果になってしまいました。その後、立て直しを図り、7月1日の中京・3歳未勝利（ダ1200m）に出走。馬体が20kg絞れるなど、この馬なりに変わり身を見せてくれましたが、残念ながら結果は13着と、初勝利獲得には至らず、これ以上続戦しても、3歳未勝利番組が組まれているうちに上位争いを繰り広げるレベルになるのは難しいと判断し、登録を抹消。ホッカイドウ競馬へ移籍しました。

獲得賞金が0円だったため、門別ではC4クラスでの格付けとなり、移籍初戦となった7月27日の門別・優駿の里安平町「馬歯酒」賞（ダ1200m）では一変してハナを切ることに成功。そのまま後続を完封し、初勝利を獲得しました。その後も、昇級初戦で2着に好走するなど、コンスタントに上位争いに加わっており、条件や相手関係次第によっては、もっと勝ち星を積み重ねる可能性がありそうです。

今回は2023年のホッカイドウ競馬のシーズン終了が目前に迫る中、本馬は先週11月1日に出走したため、一足早く次なる舞台を探るべく今回のオークションに出品する運びとなりました。まだまだ成長途上の3歳馬ですし、これから色々なレースを経験することで、様々な可能性を見せてくれると思います。馬格があり、使い減りすることもなく、コンスタントにレースを使える点は、今後も本馬の武器のひとつとなるでしょうし、このまま即戦力として使えることも魅力です。よろしくお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
気性的に幼い感じがまだ残っていますね。デビューから半年ちょっとしか経っていないこともあって、今後レースを使いつつ、競馬を覚えながら、心身共に成長していくタイプだと思います。（ホッカイドウ競馬・川島洋人調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※門別競馬場・川島洋人厩舎（北海道沙流郡日高町富川駒丘）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
11月11日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：ウエスト．フォレスト．ステイブル (株)（インボイス登録あり）