ミヅキ　　牝３歳　　※地方競馬　在籍

父メイショウボーラーは現役時にダート重賞3連勝でフェブラリーSを制し、芝のG1戦線でも多才に活躍を続けました。種牡馬入り後はJBCスプリント優勝馬ニシケンモノノフ（交流重賞4勝）を輩出し、2017年には地方サイアーランキングの9位にランクイン。これまでにラインミーティア（アイビスサマーダッシュ、セントウルS2着）、エキマエ（兵庫チャンピオンシップ）とJRA所属の重賞ウイナーを3頭、地方所属の重賞ウイナーを10頭輩出しています。特に佐賀競馬において2013～17年の5年間に5頭もの重賞ウイナーを誕生させており、近年ではアンリミット（渡月橋S）やメイショウギガース（越後S）、メイショウオーパス（栗東S、長岡京S）、デンコウリジエール（ギャラクシーS、オータムリーフS）、キタノヴィジョン（師走S、晩秋S）が中央でOP入り、アンズビジン（水沢）、ドラゴンゲート（佐賀）、ツーエムマイスター（盛岡）、フジラプンツェル（盛岡）が地方重賞を制するなど、その勢いに陰りは見られません。

一方、母系は米G2ブラックアイドスーザンSの勝ち馬デリケートアイスを4代母に、武蔵野S連覇などダート重賞4勝、フェブラリーS2着のエムアイブランを産んだユキグニを曾祖母に持つ優秀なファミリーで、半妹のカミカゼレディーはこれまでに門別で1勝。おばに最優秀2歳牝馬テイエムプリキュア（阪神ジュベナイルフィリーズ、日経新春杯、エリザベス女王杯2着）、いとこに重賞2勝トーセンスーリヤ（函館記念、新潟大賞典）と活況を呈しており、近親馬たちは障害重賞を含むあらゆる条件で勝ち星を量産しています。

2021年の北海道サマーセールにて264万円で落札。2022年10月に栗東・笹田和秀厩舎よりデビューしました。JRAでは1000～1400mで計9戦し、阪神のダート1200mで4着2回、5着1回、小倉のダート1000mで5着2回。特に小倉のダート1000mでは上がり3ハロンタイムが出走メンバー中第1位でした。結局ダート1000～1200mでは5、4、4、6、5、5着と安定して走っていましたが、それ以外の条件では7、9、10着。メイショウボーラー産駒らしくダートのスプリント戦で適性を見せていました。

JRAの3歳未勝利番組終了に伴い、この10月にホッカイドウ競馬に移籍。10月3日の門別・3歳以上C2-2 C3-1（ダ1200m）が4着、10月19日の門別・3歳以上C2-2 C3-1（ダ1000m）が2着と、JRA在籍時同様、1200m以下で堅実に脚を伸ばしていました。前走、11月2日の門別・サザンカ特別（ダ1000m）は3番人気ながら7着でしたが、過去2戦とは異なり、条件がC1-2、C2-1でメンバーが強化されていたこと、それからダッシュがつかず、想定よりも後ろのポジションで競馬を余儀なくされたこと、また大外枠だったこともあり、終始外々を回され、上位馬と比べるとだいぶ距離ロスをしていたこと、そして先行勢が上位を独占したようにレースの流れが向かなかったことなどが、敗因に挙げられ、見直す余地は十分あると思います。

今回は私どもの所有頭数の整理の都合などにより、ホッカイドウ競馬の2023年シーズン終了目前での出品となります。コンスタントに走ってくれるのが、本馬のストロングポイントであり、この安定感は他場へ移っても通用するものと思われます。成長著しい3歳馬で、ホッカイドウ競馬に来てからは436kg→440kg→444kgと、レースを使われながらも一戦ごとに体重を増やしていました。今後、さらに馬体が成長して逞しさが増していけば、当然レースぶりや結果にも反映されるでしょうし、これまでとは違った一面を見せてくれることもありそうです。即戦力、ならびに今後の息の長い活躍を期待される方には、おすすめの一頭といえるでしょう。よろしくお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
スタートがひと息なので、どうしても序盤は位置取りが後ろになってしまいますが、終いの脚はいいものがあります。堅実さが売りの短距離の差しタイプです。今回はオーナー様のご都合で出品となりましたが、環境や条件が変われば、まだまだ前進可能だと思います。（ホッカイドウ競馬・五十嵐冬樹調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※門別競馬場・五十嵐冬樹厩舎（北海道沙流郡日高町富川駒丘）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
11月11日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(有) 飛野牧場（インボイス登録あり）