セントマリリン　　牝３歳　　※地方競馬　在籍

父ダノンバラードはディープインパクトの初年度産駒。ラジオNIKKEI杯2歳Sで産駒のJRA重賞初制覇を飾ると、翌春の皐月賞でも3着に好走しました。日本ダービー当週に球節を痛めて休養を余儀なくされ、復帰後は3歳秋～4歳秋にかけて勝ち切れないまでも重賞を中心に常に好走。4歳秋のアンドロメダSでOP2勝目を挙げると、明け5歳のAJCCで重賞2勝目を飾り、宝塚記念では2着に好走する活躍を見せました。6歳春に引退して種牡馬入り。イタリアなど海外へ移籍もしましたが、僅か26頭の生産頭数だった2018年デビューの初年度産駒からナイママ（コスモス賞、札幌2歳S2着）、ウィンターフェル（北海道2歳優駿2着）などが2歳戦から活躍したことで再び日本で供用され、19～21年は100頭前後の種付けと人気を集めました。その中から現3歳のキタウイング（新潟2歳S、フェアリーS）、ミシシッピテソーロ（ダリア賞）、グラニット（サウジアラビアRC2着）などが早い時期から活躍。また、初年度産駒のロードブレスが古馬になってから日本テレビ盃を勝ち、浦和記念、みやこSともに2着など好走しており、高いダート適性、成長力を伝えている点も魅力です。今夏のクローバー賞の勝ち馬コスモディナーも父の産駒でした。G1・4勝の名牝Glorious Songなど近親に国内外のG1馬が並ぶ世界的な良血で、さらなる活躍が期待されます。

一方、母系は曾祖母ディアーミミから大きく枝葉を広げるアメリカ由来の頼れる系譜。近親にはMidshipman（BCジュヴェナイルなど米G1・2勝）やFrosted（ウッドメモリアルSなど米G1・3勝）といったスターホースを筆頭に、Fleet Lady（米G2・2勝、米G1ミレイディH2着）やFast Cookie（米G2コティリオンH）、Running Tall（豪G2VRCサイアーズプロデュースS）など世界の重賞における活躍馬が目白押しとなっており、おばに中央4勝ブリリアントアスク（白井特別）、いとこにデビュー3連勝で2つの重賞を制したファンタジスト（京王杯2歳S、小倉2歳S、スプリングS2着、朝日フューチュリティS4着）や北九州記念の勝ち馬ボンボヤージ、中央5勝のオープン馬コロラトゥーレが存在。全姉アセンダントは浄土平特別など中央で2勝を挙げています。

昨年5月にホッカイドウ競馬よりデビュー。能検や調教内容の良さから期待の大きかった逸材でしたが、いざレースに行くと、なかなか思い通りに競馬をさせてもらえず、2歳時は9戦して4着2回、5着2回という成績でした。2022年シーズン終了後は、他場へ移籍することなく、そのままホッカイドウ競馬に留まり、翌シーズンを目指すことに。そして迎えた今年の初戦、4月20日の門別・3歳条件未勝利（ダ1000m）では休み明けながら順調に乗り込めたこともあって、いい状態で出走。堂々の1番人気に支持されると、スタートダッシュを利かせてハナを切り、そのまま一度も先頭を明け渡すことなく、逃げ切り勝ちで嬉しい初勝利を飾りました。

しかし、その後は、持ち前のスピードを活かして、ある程度前目のポジションにはつけられるものの、4コーナーあたりでポジションを下げ始め、結局巻き返すことができず、後方で入線するレースが続いてしまっている状況です。今年7月にC4クラスに格付けされて以降、9戦を消化しましたが、4着1回、5着3回。打開策を見出せないまま、今シーズンが終了。私どもの所有馬の頭数整理の都合などもあり、このタイミングでのオークション出品となりました。前目でレースを進められる先行力とセンスを持ち合わせていますし、昨年が9戦、今年も12戦を消化したようにタフな一面も魅力のひとつ。引き続き新天地で元気な姿を見せ、活躍してくれることを願っております。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
11月25日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：菊地 博