ブルースカイラニ　　牡４歳　　※地方競馬　在籍

父ラニは天皇賞馬ヘヴンリーロマンスがTapitと交配されて米国で誕生し、外国産馬として日本でデビュー。2歳時に未勝利、カトレア賞と連勝すると、3歳時にはドバイに遠征し、日本調教馬として初めてUAEダービーを制しました。その後は米国に遠征して3冠レースを皆勤。ケンタッキーダービー9着、プリークネスS5着と着順を上げ、最終戦のベルモントSでは3着に好走しています。帰国後は白星を挙げることはできませんでしたが、4歳時にもドバイ遠征を行うなど、チャレンジ精神に満ちた競走生活を送り、4歳秋まで走って種牡馬入りしました。産駒のデビューは2021年。10月の中京でJRA初勝利を果たしたリメイクが昨年末のカペラSで重賞タイトルを獲得し、今夏のクラスターC、コリアスプリントと日韓で2連勝後、先日のJBCスプリントで2着。さらにはセカンドクロップのクレメダンジュが6月の関東オークスで2着。地方競馬でも重賞勝ち馬が出ており、今後は距離が延びて良さが出てくる産駒も出てくるものと思われます。

一方、母系は米G2フォールハイウエイトHの勝ち馬でG1戦線でも好走を見せたFunistradaを曾祖母に持ち、近親にはKrisada（G2ラプレヴォワイヤントH）やアーチョコレート（G2フォールズシティH）、Rahystrada（重賞5勝）、Lone Star Sky（G3バシュフォードマナーS）、一族には米G1セクレタリアトSの勝ち馬Admiral Kittenなど北米の重賞勝ち馬が多数名を連ねる優秀なファミリーのひとつ。おじエイシンダッシュは中央でオープンクラスにまで登り詰めた実力馬で、地方転籍後は重賞戦線でも好走。いとこのテイエムベンチャーは梅田Sなどダート4勝を挙げる活躍を見せました。

2020年北海道サマーセールにて1100万円で落札。2021年10月に大井競馬よりデビューし、ここまでダート1600mを中心に、ダート1400～1800mで全15戦を消化。当初はあと一歩の歯痒いレースが続いていましたが、昨年6月10日の大井・3歳390.6万円以下（ダ1600m）では好スタートから2番手につけると、3～4コーナーで手綱を持ったままの抜群の手応えで先頭に立ち、最後の直線に入ると、一気に後続を突き放し、最後は流しながら先頭でゴールに入線しました。それまで勝ち切れなかったのが嘘のような3馬身半差の快勝劇で、それまでの鬱憤を晴らすような強い内容でした。

ただ、その後はC1クラスに格付けされたこともあってか、苦戦が続いており、特に立て直しを図るなど、長期休養から復帰したここ3走は10、9、9着といいところがなく、これ以上、続戦しても大きな前進は期待できそうになく、関係者と協議を行った結果、他場でリスタートを切らせてあげるべく、今回のオークションで新たなオーナー様へ引き継ぐ決断をいたしました。4歳と若く、またここまで大事に使ってきたことでキャリアも15戦と浅いことから、キッカケを掴めば、再び以前のように安定して走ってくれると思います。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
大型馬で体の緩さを残しており、今後もレースを使いながら、徐々に良化していくタイプだと思います。昨年12月から今年10月まで長期休養となりましたが、これは休養から厩舎に戻して調整を進めていたものの、今年の猛暑で夏負けの症状が出てきてしまい、さらにそれが長引いてしまったことで、再放牧を行っていたためです。すでに戦列復帰を果たし、3戦しているように、もう問題ないと思います。ここまで大事に使ってきましたので、これから固まれば変わり身が出てくると思います。（大井競馬・須田和伸調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
11月25日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)ティケム（インボイス登録あり）