サイシュウテイリ　　牝６歳　　※地方競馬　在籍

父ベーカバドは仏G1パリ大賞の勝ち馬で、凱旋門賞ではワークフォースの4着。全11戦、一度も大崩れすることなく欧米における頂上の舞台を渡り合いました。引退後は日本にて種牡馬入りし、金沢・笠松・佐賀・盛岡・水沢で次々と地方重賞ウイナーを輩出。中央でもハングリーベン（兵庫ジュニアグランプリ2着）やダブルシャープ（関門橋S、クローバー賞、札幌2歳S3着、小倉記念4着）、タイセイアベニール（鞍馬S、函館スプリントS3着、セントウルS4着）、エネスク（北海道2歳優駿3着、全日本2歳優駿5着）、デアフルーグ（伏竜S、青竜S2着）、シンボ（阿武隈S、水沢重賞・金杯）、シンボフィールシンパシー（紅葉S、フェアリーS4着）をはじめとして、比較的ダートでの活躍馬が目立っています。

一方、母系を見ますと、母セーヌパリジャンヌは中央で3着が最高位。きょうだいは中央で1頭、地方で2頭が複数の勝利を収めています。おばのバプティスタは4歳牝馬特別3着、おじジャズアップは兵庫チャンピオンシップ2着。いとこにも東京スポーツ杯2歳S2着、朝日杯FS5着のスズジュピター、京王杯2歳S2着のイースター、チャレンジC、中日新聞杯ともに2着のデウスウルト、ホープフルS3着のバティスティーニ、大井のハイセイコー記念勝ち馬ラプラスといった重賞好走馬がおり、いとこの子にはアーモンドアイ世代でオークス2着、桜花賞3着のリリーノーブルもいます。クイーンC、関屋記念で2着の祖母ビーバップから広がる牝系は今後も発展を続けそうです。

2018年北海道オータムセールにて216万円で落札。2019年に南関東の川崎競馬よりデビューしました。当初はダート1400m戦を使っていましたが、距離を短縮し、ワンターンのダート900m戦にシフトチェンジしたところ、成績が安定。ダッシュを利かせて逃げを打ったこともありましたが、かといって脚質にこだわりがあるタイプでは決してなく、好位や中団に控えても、コンスタントに能力を発揮してくれるなど、ダート900m戦ではここまで10戦して2着2回、3着2回、4着3回、5着2回と、実に9戦で掲示板に載る堅実ぶりです。2021年8月には右前橈骨遠位端骨折を発症し、1年8ヵ月以上もレースから遠ざかる時期がありましたが、今年4月に復帰すると、休養前のように堅実に走ってくれています。今回のオークションに出品する運びとなりましたが、長期休養明けから復帰してまだ4戦であるように、これからさらに実戦感覚が戻ってくれば、待望の初勝利も十分狙えると思います。前走後はリフレッシュ放牧に出して、英気を養っています。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
最後の詰めの部分で甘くなってしまうことが多いですね。レース前半で楽に入れるようになれば、もう少しやれても良い馬だと思います。なお、両前種子骨外側（特に右）が大きくなっていますが、競馬は問題なく使うことができています。入札前に添付写真などとご確認いただき、よくご理解していただいた上で入札していただきますようお願い申し上げます。（川崎競馬・林隆之調教師）


※2021年8月（4歳時）に右前肢橈骨遠位端の骨折を発症。クリーニング手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※リバティホースナヴィゲイト（茨城県稲敷郡阿見町福田・阿見TC内）に在厩しており、預託料は11,000円/日（税込）です。
11月25日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：佐久間 拓士（インボイス登録あり）