エイブルマン　　セン４歳　　※中央競馬　登録抹消

父のロードカナロアは短距離戦において、国内のみならず香港スプリント連覇を達成し、無類の強さを誇りました。また、種牡馬となっても初年度産駒からジャパンカップ連覇を含む前人未到のG19勝を果たしたアーモンドアイをはじめ、親子2代で香港スプリントを制したダノンスマッシュ、3歳でマイルCSを制したステルヴィオなど活躍馬を輩出しています。その後も、ホープフルS・皐月賞を制したサートゥルナーリアをはじめ、ダノンスコーピオン（NHKマイルC）やファストフォース（高松宮記念）、ブレイディヴェーグ（エリザベス女王杯）といった中央G１勝ち馬が次々と生まれています。さらにはダートにおいてもレッドルゼルがJBCスプリントを勝ち、海外においてもパンサラッサがドバイターフとサウジCを、オーストラリアでTagaloaがブルーダイヤモンドステークスを制しており、馬場を選ばず活躍馬を輩出し続けている大種牡馬となっています。

母系では、4代母アイドリームドアドリームが2000年皐月賞と菊花賞を制したエアシャカールを輩出。このエアシャカールの姉となる、1998年の牝馬三冠レースですべて複勝圏内に入って戦線を沸かせたエアデジャヴーは本馬の3代母であり、この一族では2005年の秋華賞を制したエアメサイア、重賞3勝を挙げてG1でも多くの入着を果たしたエアスピネルといった強豪が名を連ねています。

本馬は2021年9月20日に中京芝1600mでデビューしています。初戦・2戦目と芝では能力を発揮できませんでしたが、3戦目でダートに替わると、中盤から果敢に前へ進み、最後の直線で先団を飲み込む勢いを見せて3着に入着しています。このレースの勝ち馬はのちにリステッドレースであるすばるステークスを制したバトルクライであり、レースレベルの高い中で地力を見せた形となりました。その後は気性的な難しさもあってやや精彩を欠き、2023年は名古屋競馬でのスタートでしたが、ここで3連勝を挙げて能力を示し、中央再転入を果たします。半年の休養を経た復帰戦ではスタートこそ決めたものの、力みながら追走する形となり、勝ち馬に3.0秒置かれての11着。前走となる復帰2戦目では終始後方を追走して2.7秒差の13着と、なかなか良いところは見せられていませんが、後述の蹄部の状態を配慮しながらの調整であり、さらにしっかりと負荷を高めることができれば変わり身はあるはずです。急かすと反抗したり、集中力が切れてしまうため、ここ2戦は意識して控えた競馬をしましたが、前に行けるスピードはあるだけに、小回りコースでは武器になると思います。名古屋で3連勝を挙げていることから地方競馬の舞台での変わり身は大いに期待できると言えるでしょう。

なお、検査は行っていないため詳細は分かりかねますが、喉に何かしらの疾患がある可能性があります。また、日常的ではないものの、馬房内で旋回することが見受けられます。両前脚の爪の内側の伸び方等を矯正し、保護する目的でエクイロックスを用いていました。今後も改装時などに注意が必要だと伺っております。右前脚は挫跖のため、化膿していますが、排膿がまだ完全には進んでおらず、出走には時間が必要と思われることから、所有を断念いたしました。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願い申し上げます。キャンセルおよび価格交渉には一切応じることができません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでご入札いただけますよう重ねてお願い申し上げます。


※2022年9月30日（3歳時）に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※KSトレーニングセンター（茨城県牛久市奥原町）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
12月9日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：田畑 利彦（インボイス登録あり）