ドーバーファルコン　　セン３歳　　※地方競馬　在籍

父ダイワメジャーはダートで初勝利を挙げ、スプリングS3着から皐月賞に駒を進めると、10番人気の低評価を覆して快勝。クラシック本番で芝初勝利を挙げました。その後もコンスタントに重賞タイトルを積み重ね、5歳秋には毎日王冠、天皇賞・秋、マイルCSと3連勝。翌年には安田記念、マイルCSを制しました。前々から押し切る持久力を生かした競馬を得意とし、瞬発力勝負が得意な他のサンデーレイレンス産駒とは一線を画した一流馬で、種牡馬としても、その特徴をよく産駒に伝えています。初年度からNHKマイルCの覇者カレンブラックヒルを出し、その後もコパノリチャード、メジャーエンブレム、レーヌミノル、アドマイヤマーズ、レシステンシア、セリフォスとG1馬を輩出。また、ダートでもブルドッグボス、ノーヴァレンダといったG1馬を出している大種牡馬です。

母系を見ますと、母リトルシャンブルズは英国で3勝。いとこにはG3ナドアルシバターフスプリントを勝ち、G1アルクォーツスプリント2着のファイナルソングや、仏G3ラロシェット賞2着のデカスリートなどがおり、伯母ラヒーヤは仏1000ギニー3着のラヒーヤ。3代母ゴールデンオピニオンは英G1コロネイションSで、4代母オプティミスティックラスは英G2ナッソーS勝ち馬と筋の通った血統で、一族には英、愛でG13勝を挙げた名牝アリススプリングズを筆頭に、欧州の重賞勝ち馬がズラリと名を連ねています。

本馬は2021年の北海道セレクションセールにおいて3740万円で購入。22年10月1日に中京芝1600mの新馬戦でデビューし、のちの朝日杯FS2着馬ダノンタッチダウンから1秒4差の10着となりました。3戦目からはダートに転向して先行力を発揮できるようになりましたが、なかなか結果にはつながらず、3歳3月の笠松1400mの交流競走でも4着まで。5戦0勝で中央の登録は抹消し、門別に移籍しています。
登録抹消後のタイミングで去勢手術を実施し、移籍初戦は9月。1000mのC4戦に出走し、1番人気に支持されましたが、逃げ馬を捕らえ切ることができずに2着まで。それでも1戦した効果は大きく、続く同条件戦では好位から直線で外めをしっかりと伸びて差し切り、初勝利を挙げました。
続く同距離のC3戦では、2番手追走から直線を向くと、最後は移籍初戦で敗れた馬との追い比べに。一旦は前に出られるような場面もありましたが、ゴール前でもうひと伸びしてクビ差先着を果たし、連勝を果たしました。時計も着実に詰めて、内容的にも強い競馬を見せてくれたと思います。
ただ、さらにクラスが上がってからは2戦して掲示板に上がれておらず、門別のシーズン終了のタイミングで高知に移籍。初戦とあった1400mのC3戦では6着に終わりましたが、2戦目の1300m戦では0秒3差の4着と前進しています。
去勢後も気性的に難しいところは残りますが、その中でも結果を出してくれたように、ポテンシャルを感じさせます。去勢の効果は徐々に出てくると思いますし、精神的に成熟してくれば、さらにいい走りができるようになるでしょう。セン馬らしく、息長く走ってくれると思います。

【本馬についての現状説明】
普段の扱いは問題ありませんが、競馬にいくと真面目に走らず、力を出し切れないようなところがあります。環境を変えるなど、きっかけ一つで変わり身が見込めるのではないでしょうか。左前、球節後ろに軽くぶつけた傷ありますが問題ありません。（高知競馬・打越勇児調教師）


※2023年5月4日に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※高知競馬場・打越勇児厩舎（高知県高知市長浜宮田）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
12月23日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)ティケム（インボイス登録あり）