バトーボヌール　　牡４歳　　※地方競馬　在籍

父フラッターは大種牡馬エーピーインディの直子で、デビュー2戦目に初勝利。そこから4連勝を果たしたのち、G2ワシントンパークHで3着となり、この一戦を最後に現役引退。決して目立つ競走成績ではありませんでしたが、種牡馬入りしてから真価を発揮。コンスタントに重賞勝ち馬を送り出しており、ヒューマナディスタフS勝ち馬タリス、トラヴァースSなどを勝ちドバイワールドC2着のウエストコースト、エイコーンS勝ち馬サーチリザルツといったG1馬も多数。2022年に死亡しましたが、G1ブルーグラスSを勝ったゼンダンの父アップスタートなどの後継種牡馬も活躍しています。

母系を見ますと、母アイランドリトリート、祖母State Treasureはともに不出走ですが、祖母の半姉には米G1ケンタッキーオークス、マザーグースSを勝った名牝シークレットステイタスがおり、その子供には米G1ベルモントSやフロリダダービーで2着となり、日本で種牡馬入りしたダンカークがいる血統。近親にも米G1アラバマS勝ち馬ダンバーロードや、米G2ゼニヤッタS勝ち馬プライヴェイトミッションなどの一流馬がいます。溯れば南米で発展したファミリーで、チリ1000ギニーなどを勝って米国でも活躍したMiss Brioや、チリオークス、エルダービーを勝ったMaria Candelaを筆頭に、アルゼンチンやペルーの重賞勝ち馬も送り出しています。

本馬は2021年のセレクトセールにおいて1980万円で購入。23年4月9日に阪神ダート1800mの3歳未勝利戦でデビューしましたが、後方で流れに乗り切れず、16頭立ての15着に終わりました。2戦目以降はポジションを取りに行くような競馬もできましたが、それが結果にはつながらず、4戦0勝で中央の登録は抹消。高知に移籍しました。
移籍初戦となった1400mのC3戦で0秒9差の3着となると、続く1300m戦では0秒8差の2着。メンバー上位の末脚を駆使してラストに差を詰める競馬ができており、3戦目の1400m戦では大外枠からジワッと中団につけると、早めに前を捕まえにいき、一旦は逃げた馬に離されましたが、ゴール前できっちりととらえ、初勝利を挙げています。
その後の成績にはややムラがありますが、メンバー最速の上がりタイムをマークして1秒差以内の競馬もできており、今年初戦の1400m戦では0秒5差3着。前走は末脚不発に終わり、今回のオークション出品となりますが、うまくかみ合えば十分にやれるだけの力は見せてくれています。500kg超の馬格の持ち主でデビューも遅れた馬ですし、伸びしろは十分にあるでしょう。新天地での活動に期待しています。

【本馬についての現状説明】
砂をかぶると駄目な気性で、高知の馬場で後ろからの競馬になってしまうと難しいところがあります。高知の重い馬場ももうひとつあっていない印象です。他場で見直すことができるのではないでしょうか。（高知競馬・宮川真衣調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※高知競馬場・宮川真衣厩舎（高知県高知市長浜宮田）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
1月20日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株) 吉澤ステーブル（インボイス登録あり）