エイシンキーゼル　　牡６歳　　※地方競馬　在籍

父ローレルゲレイロは高松宮記念、スプリンターズSと春秋スプリントG1・2勝を誇る2009年の最優秀短距離馬。種牡馬入り後は、中央・地方を問わず活躍馬を輩出しており、中央では交流重賞で活躍を続けるアイオライト（北海道スプリントC2着、全日本2歳優駿2着、浦和記念3着）や、OPクラスで好走を続け1億円を超える賞金を獲得したアイライン（オーロC2着、信越S2着）、地方では岩手の重賞3勝馬シークロム（スプリングC、イーハトーブマイル、青藍賞）、佐賀の重賞2勝馬リンノゲレイロ（筑紫野賞、佐賀皐月賞）、西日本ダービーなど高知の重賞を4勝したアルネゴーらが活躍。これまでに出走した産駒のうち7割以上が勝ち星を収めています。

一方、母系を見ますと、母エイシンイソップは園田で2戦1勝。半弟エイシンツーリングは門別・盛岡・園田でこれまでに計5勝、おじのテイエムマグマは中央の平地で3勝を挙げ、準OPクラスでも2着2回と好走しました。5代母マプティットジョリィの半兄には米G1シャペインSを勝ち、タイキシャトルの父としても知られるDevil's Bag、半姉には米G1・4勝の名牝Glorious Songがおり、一族にはジャパンCなどを勝ったSingspielや名種牡馬のRahy、ドイツ・イタリアでG1を4勝したCampanologistといった世界各国の一流馬に加え、NHKマイルCを勝ったダノンシャンティや宝塚記念2着のダノンバラードなど国内の活躍馬も多数。世界的な名牝系となっています。

2020年11月にホッカイドウ競馬よりデビュー。門別では1戦したのみで、その直後にサラブレッドオークションに出品されていたため、当方で落札いたしました。その後は高知や佐賀で実戦を積み重ね、2021年4月、再びホッカイドウ競馬に復帰。6月の門別・3歳以上C4-7（ダ1000m）で嬉しい初勝利を獲得し、さらに一戦した後、7月の門別・3歳以上C4-3（ダ1000m）で2勝目を飾りました。2022年1月からは浦和競馬へ転入。南関東では主に1000m未満のスプリント戦で1勝、2着7回、3着3回、4着1回、5着1回。実に当該距離では15戦中13戦で掲示板に載る堅実ぶりを披露しています。

これらの成績から分かるように、本馬は名スプリンターだった父ローレルゲレイロのスピード能力をしっかりと継承。しかもそれだけではなく、逃げ先行力やレースセンスといったストロングポイントも、父からしっかり引き継いでおり、大崩れが少ない安定した走りに繋げています。今回は所有馬の入替整理の都合により、出品する運びとなりましたが、本馬であれば、どこの競馬場に行っても、その先行力を活かして頑張ってくれるでしょうし、引き続き即戦力として、新オーナー様から大きな期待をかけていただけると思った次第です。

なお、ホッカイドウ競馬在籍時に坂路調教中に両ヒザを着いて外傷を負いました。それ以来、毛が生え揃わなくなったと聞いています。

過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
短距離向きの先行力があり、まだまだやれると思いますが、今回はオーナー様のご都合で出品となりました。調教から気難しい時があり、気持ちが乗らないと馬場入りを渋ったり、突然ブレーキをかけたりなど、注意が必要です。また、ノド鳴りではありませんが、力んで走るので異音を出す時があります。昨年2月に鼻出血を発症し、出走停止処分を受けましたが、無事に能力試験にも合格し、その後も問題なく競馬を使うことができています。（浦和競馬・宇野木博徳調教師）


※2021年1月24日の競走発走直後において、他の馬と関係なく左鐙革が切れ、騎手がバランスを崩して落馬したため、競走を中止しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
1月20日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：山本 将司（インボイス登録あり）