ジェミニテソーロ　　牡６歳　　※地方競馬　在籍

父ヴィクトワールピサは皐月賞と有馬記念を制し、ドバイワールドカップで歴史的勝利を収めた日本が世界に誇る名馬。種牡馬入り後は、初年度産駒のジュエラー（桜花賞、チューリップ賞2着、シンザン記念2着）以降、不思議とG1勝ちには恵まれていないものの、その間にもパールコードが秋華賞で2着、また、コウソクストレート（ファルコンS）やミッシングリンク（TCK女王盃）、ウィクトーリア（フローラS）、ブレイキングドーン（ラジオNIKKEI賞）、スカーレットカラー（府中牝馬S、阪神牝馬S2着）、レッドアネモス（クイーンS）といった重賞ウイナーを送り続けており、アサマノイタズラ（セントライト記念、スプリングS2着）やフォルコメン（ダービー卿CT2着）、ディヴィナシオン（オーシャンS2着）、パクスオトマニカ（プリンシパルS）、コスモサガルマータ（月岡温泉特別）、アポロティアモ（高知重賞3勝）をはじめとする現役馬たちも父の存在感を力強くアピールしています。

一方、母系を見ますと、半兄に大阪杯を勝ち、安田記念2着、宝塚記念3着のショウナンマイティや、青葉賞を勝ったゴーフォザサミット、おばに米重賞ウイナーであるHumble Eight、いとこに愛ダービー馬Sovereignなど活躍馬が多数存在。祖母Alleged Devotionは愛ダービー、英オークスを勝った名牝Balanchineの半姉という血統です。近親にはドバイワールドCを連覇したサンダースノーといったワールドクラスの名馬が居並ぶ名門でもあり、世界が注目している一流ファミリーです。

2018年セレクトセールにて3024万円で落札。美浦・栗田徹厩舎に入厩し、2020年6月27日の東京・2歳新馬（芝1800m）にてデビューすると、勝ったスライリー（のちにフローラS2着、秋華賞5着）に3/4差の2着に入り、カイトゲニーやインヴァリアンス（ともにのちの準オープン馬）などに先着しました。その後も、中山芝1600m戦で3着2回、3歳夏には福島芝1200m戦でも3着に入り、いつ勝ち上がっても不思議ではないレベルの走りを見せていましたが、残念ながら初勝利を飾れないまま、3歳未勝利番組終了の時期を迎えたため、2021年3月より園田競馬でリスタート。さらに同年9月には岩手競馬へ転入しました。

上位争いこそするものの、なかなか勝ち切れなかった中、同年12月4日の水沢・C1（ダ1300m）では中団から向こう正面で先行集団の一角につけ、持ったままの手応えで4コーナーを回ると、直線で外から末脚を全開。鞍上の叱咤激励に見事応え、ゴール寸前にクビ差で初勝利を掴み取りました。すると、翌2023年に遂に本格化の兆し。岩手競馬のシーズンオフが明け、3ヵ月ぶりの実戦であり、5歳初戦となった3月13日の水沢・C1（ダ1300m）で2勝目を飾ると、その後も3、4、3、1、2、2、3着と安定した走りを見せて賞金を加算。C1クラスだった格付けも、B2クラスを僅か4戦で卒業し、B1クラスまで出世しました。

しかし、岩手のB1クラスはこの馬にとって大きな壁となり、昨年9月から12月まで計7戦を消化しましたが、一度も掲示板に載ることができませんでした。今回は昨年末で今シーズンの岩手競馬が終了し、休催期間に入ったこともあって、本馬を所有頭数整理の対象とし、オークションに出品する決断をいたしました。地方へ移籍後、コンスタントにレースを使われながらも、シーズンオフを利用したり、暑い夏場を避けるなどして、適度に休養を与えて使ってきたこともあり、6歳という年齢の割にキャリアはまだ40戦ほどで、肉体もまだまだ若々しいものがあります。さらに勝ち星を積み重ねていってくれるのではないでしょうか。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
他場で条件が替われば、やれる力は持っています。なお、右前外側に競馬で負った古傷が残っていますが、この状態でも支障なくレースを使うことができました。（水沢競馬・佐藤雅彦調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※水沢競馬場・佐藤雅彦厩舎（岩手県奥州市水沢区姉体町阿久戸）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
1月20日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：了徳寺健二ホールディングス (株) （インボイス登録あり）