マザーフェイヴァー　　牝６歳　　※地方競馬　在籍

父ディスクリートキャットは米国産で、2歳8月にデビュー勝ちを果たすとゴドルフィンにトレードされ、翌年にはUAEダービーを6馬身差で圧勝しました。同年夏以降はまた米国で走り、G2ジェロームBCHを制し、続くシガーマイルでG1初制覇。デビューからの連勝記録を6まで伸ばします。ただ、翌年のドバイワールドCで7着に敗れて初黒星を喫すると、その後は白星を挙げることなく引退、米国で種牡馬入りしました。2世代目産駒のDads CapsがG1カーターHを連覇、Discreet Marqがデルマーオークスを勝つなど順調に成績を伸ばし、日本に輸入されたエアハリファは根岸Sに優勝。2017年から日本で供用されることになり、20年に日本での初年度産駒がデビューし、コンバスチョンなどが活躍。京王杯2歳Sを勝ったオオバンブルマイは豪州の高額賞金レース、ゴールデンイーグルも優勝しました。短距離からマイルの勝ち上がりが中心ですが、ダートでは中距離をこなす産駒も出ており、地方での勝ち上がりも多数。今後ますます活躍の場を広げていくでしょう。

母系を見ますと、半兄ウォーターパルフェはJRAの芝で3勝、スフェーンはダートで2勝を挙げ、岩手でも2勝を挙げました。母ウォータープレミアは不出走ですが、伯父のマルカボルトは5勝を挙げ、オープンでも好走。祖母ラパシオンは4勝を挙げ、京都牝馬特別で5着と重賞でも好走した活躍馬で、近親には函館3歳Sを勝ったダイイチオイシ、マーメイドSを勝ったディアチャンス、オープン特別2勝のタイムトリップなどがおり、3代母アヤテンリュウは、桜花賞、ビクトリアCを勝ったアチーブスターの半妹です。他にも阪神牝馬特別、金鯱賞で2着のワンダーヒロインや岩手の重賞で活躍したユウユウサンボーイなども送り出す優秀なファミリーです。

本馬は2020年10月17日に新潟芝1400mの新馬戦でデビューし、18頭立ての14着。その後はひと息入れ、年明け2月の2戦目からはダートに転じ、中山の1200m戦でハナを切って5、4着と粘りも発揮しましたが、その後は思ったほど成績が上がらず。浦和の交流競走も含め、6戦0勝の成績でJRAの登録は抹消し、川崎に移籍しました。
移籍初戦となった900mのC3戦では0秒5差4着。同条件の3戦目には2着と上位争いをしたものの、その後は1年以上も掲示板がやっとという競馬が続きました。それでも、馬はジワジワと力をつけてくれて、5歳7月に900mのC3戦で2着。続く同条件戦では好ダッシュから逃げ切って、ついに初勝利を挙げてくれました。
その後も大崩れせずに走れており、同条件戦で2勝2着1回3着2回という成績。外枠で先手を取り切れず、外からもこられて厳しい展開となった2走前以外は全て馬券圏内という走りを見せてくれました。ところが、前走後に右前深管部を痛めた様子で跛行が見られ、少し休養が必要になったことから、今回のオークション出品を決めました。
キャリアを積みながら力をつけ、充実期に入ってきた印象もありますし、復帰後は短距離路線で再びいい競馬をしてくれると思います。ダッシュ力は天性のものがありますし、舞台を問わずに活躍してくれるのではないでしょうか。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
前走はレースの4日前に右前を挫跖し、鉄橋蹄鉄を使用していました。レース翌日は常歩では問題ありませんでしたが、3カ月ほどの休養が必要になるのではないでしょうか。短距離であれば、まだまだやれる馬だと思います。（川崎競馬・佐藤博紀調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
2月10日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：中島 雅春