ピンクチャン　　牝４歳　　※地方競馬　在籍

父ゼンノロブロイは3歳2月のデビューながら、4戦目に青葉賞を勝って日本ダービーに駒を進めると、ネオユニヴァースの2着に好走。秋の菊花賞は4着でしたが、有馬記念では同厩舎のシンボリクリスエスの3着となり3歳シーズンを終えました。4歳春も善戦止まりの競馬が続きましたが、圧巻の走りを見せたのが、その秋。天皇賞・秋で悲願のG1初制覇を飾ると、その勢いのままジャパンC、有馬記念も制覇。テイエムオペラオー以来となる〝秋古馬3冠制覇〟の偉業を成し遂げます。翌年は英国に遠征し、インターナショナルSでエレクトロキューショニストの2着になるなど、国内外で高いレベルの走りを続けました。種牡馬としては、初年度からオークス馬サンテミリオン、ジャパンダートダービー勝ちのマグニフィカと芝、ダートのトップホースが登場。その後も重賞勝ち馬を輩出しており、2015年にはJRAリーディングサイアーランキングで7位。最近は母の父としても活躍が目立ってきており、血統の優秀さがうかがえます。

母系を見ますと、きょうだいは3頭が地方競馬で複数の勝利を挙げ、半姉プロットツイストは佐賀、金沢で計10勝を挙げています。母アフィニティはJRAで4戦0勝の成績でしたが、その半兄には阪急杯を勝ったブルーショットガン。祖母オギブルービーナスはJRAの芝、ダート双方で勝ち星を挙げており、3代母オギトゥインクルもJRAで1勝。4代母アイラドオリーブは桜花賞、エリザベス女王杯を勝ったハギノトップレディ、宝塚記念を勝ったハギノカムイオーの半妹にあたり、一族にはダイイチルビー、マイネルセレクトなど多数の一流馬が名連ねる〝華麗なる一族〟の末裔となります。

本馬は2022年8月24日に船橋1000mの新馬戦でデビュー。好ダッシュを決め、内から主張した逃げ馬を半馬身差でマークしながら運びましたが、4コーナーの反応がもうひとつ。前の2頭から離された3着でゴールしました。
その後もダッシュ力は見せながら、なかなか結果に結び付かない競馬もありましたが、3歳4月の1200m戦では2着に逃げ粘り。距離を詰めた同年6月の浦和800m戦でもスピード負けすることなく3着と、持ち味を生かす競馬ができれば上位争いに食い込んでいます。
ただ、3歳夏以降は思うような走りができておらず、ポジションを取れても早めに後退するような競馬が続いており、レースぶりに大きな進境が見られないこともあって今回はオークション出品を決めました。牝馬ですが馬格はしっかりしていますし、血統的にもまだまだ伸びしろはあるはず。環境を変化させ、武器であるスタートダッシュを生かせる競馬ができるようであれば、変わり身があっていいと思いま
す。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
いいスピードがある馬ですが、スタミナ面に課題を残します。小回りのコースならば、そのあたりもカバーできるのではないでしょうか。なお、怖がりな面がありますので、そのあたりは扱いに注意が必要。ゲートは尾持ちで対応していました。（船橋競馬・佐々木清明調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※内藤牧場（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
2月17日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：萩原 和矢