ラヴィンローゼス　　牝３歳　　※中央競馬　登録抹消

父シニスターミニスターは米国で生産、調教され、3歳時のブルーグラスSで後続を12馬身以上も突き放す圧勝でG1初制覇。続くケンタッキーダービーでも期待を集めましたが、ここは16着と大敗を喫し、その後も白星を挙げられないまま4歳で引退し、日本で種牡馬入りしました。産駒の活躍は圧倒的にダートに偏っており、重賞6勝を挙げフェブラリーS2着のインカンテーションや、プロキオンS勝ちのキングズガードといった一流馬を輩出。2019年のJBCレディスクラシックでヤマニンアンプリメとゴールドクイーンがワンツーを決め、産駒のG1初制覇も果たしました。その後も21年のJRA最優秀ダートホースに輝いたテーオーケインズといったダート王を出しています。地方でも毎年のように重賞勝ち馬を送り出しており、23年にはミックファイアが無敗で南関東の3冠馬に。短距離から中距離まで幅広い距離で結果を残しています。

母系を見ますと、母ボンセジュールはJRAの芝で1勝。きょうだいは半姉ピースキーパーがJRAの芝で勝ち上がっている他、半兄2頭が地方競馬で白星を挙げています。母のきょうだいは9頭がJRAで白星をマークしており、非常に堅実。祖母マウンテンミステリーはカナダで1勝を挙げています。3代母サーチザシー、4代母シーリージェントはともに米国のリステッドレース勝ち馬という筋の通った血統で、一族からは米G2キングエドワードHなどを勝ったデザートウェイヴズなど、北米の重賞、リステッドレース活躍馬が多数出ています。

本馬は2023年8月12日に小倉芝1200mの新馬戦でデビュー。好スタートからダッシュおついて先行集団に加わり、先頭から3馬身差ほどの位置で直線を向きましたが、ゴーサインが出てからの反応がもうひとつ。ラストは伸びを欠いて7着でゴールしました。それでも、勝ったセイウンデセオからは1秒差ですし、そこまで大きく離されたわけではありません。
2戦目からはダートに転じ、3戦目の阪神1200m戦では8頭立てながら4着と掲示板を確保。2着チカッパがすでに2勝、3着馬も勝ち上がるメンバー構成の中で健闘を見せてくれました。
ただ、その後はなかなか成績が上がらず、今年に入ってから京都で3戦しましたが、全て10着という成績。前走で3走成績による出走制限を受けたこともあり、このタイミングでオークションに出品させていただきます。
374kgでデビューし、前走も370kgと馬体面の成長が遅れており、そのあたりも成績が変わってこない要因となっているのかもしれません。今後の成長待ちになると思いますが、そうした中でも先行力を生かして頑張るような競馬ができていますし、地方競馬の相手関係であれば、すぐにチャンスが回ってくるのではないでしょうか。奥手のシニスターミニスター産駒で今後に大きな可能性を残していると思いますし、先々の変わり身にご期待いただければと思います。

なお、現在以下の状態が見受けられます。
・左前管内側骨瘤
・全身皮膚病

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は9,680円/日（税込）です。
3月2日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(有) 辻牧場（インボイス登録あり）