コスモケルビン　　牡７歳　　※地方競馬　在籍

父アグネスデジタルは中央（天皇賞・秋、安田記念、マイルCS、フェブラリーS）・地方（南部杯）・海外（香港C）のG1を6勝した“芝・ダート不問の歴史的オールラウンダー”。種牡馬としてもジャパンダートダービーの覇者カゼノコをはじめ、ヤマニンキングリー（札幌記念など重賞3勝）やアスカノロマン（東海S、平安S）、サウンドバリアー（フィリーズレビュー）、グランプリエンゼル（函館スプリントS）、メイショウスザンナ（クイーンS）、ダイシンオレンジ（アンタレスS、平安S）、トーセンガーネット（南関東牝馬二冠、関東オークス3着）など、数々の重賞ウイナーを輩出。中央・地方・交流とあらゆる重賞の舞台で活躍する産駒が多いことも優れた魅力のひとつであり、残された現役の産駒は非常に貴重な存在となってきました。

一方、母系は英G2プリンスオヴウェイルズSなど重賞2勝のKind of Hushを産んだSauceboat（英G3チャイルドS、英G2ナッソーS2着2回）を5代母に、英G2サンチャリオットSの勝ち馬Dusty Dollarを4代母に持つ英国由来の優秀なファミリーで、キングジョージⅥ世＆QエリザベスSを11馬身差のコースレコードで圧勝した輸入種牡馬ハービンジャーもこの一族。近親にはクリンチャー（京都記念、みやこS、交流重賞3勝）やミスイロンデル（兵庫ジュニアグランプリ）、フロンタルアタック（神戸新聞杯2着、中日新聞杯2着）らが名を連ねており、半兄コスモハーキュリーは佐賀の重賞ウイナー、全妹ラストリージョは中央で新馬、すずらん賞と2連勝後にエーデルワイス賞で4着と活力も十分です。

2019年8月にJRAよりデビュー。ダートに変わった2戦目に3着と好走すると、その後もダート1600～1800mでたびたび掲示板に載る活躍を見せ、2020年8月の交流競走、盛岡・アンバー賞（ダ1600m）で待望の初勝利を獲得しました。しかし、1勝クラス昇格後はクラスの厚い壁を痛感するようになり、2021年3月までに同クラスで7戦を消化しましたが、全て掲示板外。2021年3月11日のサラブレッドオークションに出品されていたことから、当方が落札いたしました。

2021年5月に兵庫へ移籍し、B1からの再出発でしたが、その実力をいきなり発揮してくれて、園田・B1二（ダ1400m）に優勝。クビ差で前を捉えた末脚は、文句なしの上がり1位でした。移籍初戦を勝利で飾ったことは、もちろん大きな喜びでしたが、それ以上にJRAでは未経験だった1600m未満という距離に、難なく対応してくれたことは非常に大きな収穫だったと思います。その後も上位争いに加わったほか、同年7月30日の園田・ダリア賞（ダ1400m）で移籍後2勝目。Aクラスへ昇級すると、同級でも掲示板に載る活躍を見せてくれました。しかし、勝ち切るまでには至らず、2023年1月にB1クラスに降級したものの、やはり勝利を獲得できませんでした。

そこで同年6月より高知へ転入。当初はC1でしたが、同年10月のクラス再編でC3まで降級。4、2、2着と3戦連続で1着馬から0秒7差以内の勝負をすると、11月25日の高知・C3-2（ダ1400m）に勝利。続く、C2へ昇級初戦となった12月9日の高知・小山田夫婦旅行特別（ダ1400m）を連勝。12月28日の高知・歳末特別（ダ1600m）は久々の距離が影響したのか、4コーナーで完全に脚が止まってしまい、まさかの9着に敗れましたが、今年に入って、1月7日の高知・C2-2（ダ1300m）、1月24日の高知・C1-3（ダ1400m）にも勝利。砂質が重いことで知られる高知の馬場に、しっかりと適性を示しました。しかし、前走3月12日の高知・ユウさん大感謝祭特別（ダ1400m）で6着に敗れると、後日、右前球節骨折を発症。復帰までに3ヵ月ほど時間を要することから、このタイミングで出品する運びとなりました。幸い競走能力に大きな影響を及ぼすようなケガではなく、夏頃には再び元気な姿を見せてくれるはず。条件や相手関係次第では、まだまだやれそうなことは、今年一連のレースを見れば明白だと思います。

なお、左後肢に軽度のクモズレの痕が残っています。また、2023年6月11日の高知・C1-6（ダ1400m）、2024年1月17日の高知・C1-4（ダ1400m）で出走を取り消しましたが、これは大事を取ったもので、大きな心配は要りません。現にその後も元気に出走しています。

過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
次走に向けての調教後、跛行を見せた為、レントゲン検査を行ったところ、右前球節の骨折（全治3ヵ月）が判明いたしました。気性的に扱いやすいタイプですし、骨折が完治すれば、今後もやれる力は十分持っています。（高知競馬・工藤真司調教師）


※2024年3月に右前肢球節骨折を発症しています。

※2024年1月17日の競走にて、右前球節炎のため出走取消となっています。

※2023年6月11日の競走にて、右肩跛行のため出走取消となっています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※高知競馬場・工藤真司厩舎（高知県高知市長浜宮田）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
3月23日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：木村 益生（インボイス登録あり）