ザクラウン　　牡３歳　　※中央競馬　登録抹消（未出走）

父ミュゼスルタンは祖母が重賞勝ち馬マルカコマチという血統で、セレクトセールにおいて7875万円の値が付いた期待馬。新潟2歳Sを当時の2歳コースレコードで競り勝ち、デビューから2連勝。NHKマイルCでは上がり最速の末脚を繰り出し3着、日本ダービーではドゥラメンテの6着と世代トップクラスの資質を誇りましたが、度重なる骨折の不運に見舞われ、楽勝となったダートの青梅特別を最後に引退、種牡馬入りとなりました。スタッドインのタイミングの関係もあり、2020年にデビューイヤーを迎えた初年度産駒はわずか3頭を数えるのみですが、その中からデビュー2戦目を7馬身差で圧勝し、続く京王杯2歳Sでも3着に好走したユングヴィが出現。セカンドクロップからは中央・地方双方で勝ち馬を送り、サードクロップのホーリーホックが門別で3連勝を含む4勝、現3歳世代はすでに中央で2頭が勝ち上がりと、毎年10頭前後の産駒数でありながら、キングカメハメハの後継種牡馬として可能性は無限大です。

一方、母系を見ますと、母フェドゥネージュは福山で18勝を挙げた活躍馬で、半兄のダンガンシュートは船橋で11勝を収めています。母のきょうだいも4頭が地方競馬で勝ち上がっており、近親には中央6勝のオープン馬ソーユアフロストらが存在。曾祖母バルチックチル、4代母Cold Heartedはともに米国のリステッドレース勝ち馬で、一族からは米G1ベルモントS勝ち馬のCaveat、米G1ゲイムリーHを勝ったTranquility Lakeをはじめ、After MarketやCourageous Cat、Benchmarkなど、多くの活躍馬や種牡馬が出ている名門中の名門です。

本馬は、美浦トレセン・清水英克厩舎でのデビューを目指して昨年6月に美浦トレセンへ入厩。スクーリングで環境に慣れさせながら調教を開始。状態を確認しつつ徐々にペースを上げて追い切りを開始すると、腸骨骨折を発症。全治9ヵ月の診断を受けました。手術は受けずにJRA常磐支所へ移動し休養となりました。

今年に入り運動を再開。急かすことなく体力を回復させつつ、運動の負荷を掛けて行きました。その後、2月23日に北海道の牧場へ移動。現在は、フラットダートコースでのキャンター2400mをメインとして、3月18日から坂路コースでの18-18も織り交ぜ、メリハリを付けて調教を進めておりますが、現状を踏まえて協議した結果、競走馬として目処を立てるには時間を要すため、誠に残念ですが、中央競馬でのデビューを断念し、このタイミングで出品させていただきます。

なお、成長途上で両前肢球節が浮腫みやすく水冷治療でケアしながら調教を進めています。現状を考慮に入れてのご検討をよろしくお願いいたします。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
こちらに来てからは順調に調教が進んでいます。ただ成長途上のためか、両前球節は浮腫みやすいので注意が必要です。（ファンタストクラブ・佐久間氏）

※2023年6月（2歳時）の調教で腸骨骨折を発症。事故見舞金8号（調教中の事故により事故発生の日から9カ月以上出走できなくなった場合）を受給しています。

※本馬の測尺は体高159.5cm、胸囲187.5cm、管囲20.0cm、馬体重は460kg（3月26日現在）です。

※ファンタストクラブ（北海道沙流郡日高町字平賀）に在厩しており、預託料は9,900円/日（税込）です。
3月30日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株) ORTEGA（インボイス登録あり）