クリノガーベラ　　牝３歳　　※地方競馬　在籍

父アルアインは2戦2勝で3歳を迎え、毎日杯で重賞初制覇を飾ると、続く皐月賞ではレースレコードで駆け抜けG1のタイトルを奪取。その後は4歳時の大阪杯やマイルCSでの3着など一線級のメンバーを相手に好走を続けたものの、なかなか勝ち星に恵まれませんでしたが、5歳時の大阪杯において激戦を制して復活のG1・2勝目を獲得。同年の有馬記念を最後にスタッドインとなりました。初年度から4年続けて100頭を超える種付けオファーを集めており、ファーストクロップが昨年よりデビュー。6月の函館でクールベイビーが産駒JRA初勝利を果たし、あざみ賞で2着。9月にはテリオスルルが新馬勝ち後にサフラン賞で3着し、重賞、G1へ。そして今春にはコスモキュランダが弥生賞でシンエンペラーを下して重賞初制覇を飾っています。500kgを超える雄大な馬格、中距離で魅せたトップスピード、母に米牝馬チャンピオンスプリンター、半弟に日本ダービー馬シャフリヤールがいる血統面と成功の条件が揃っていることから、今後も期待は高まる一方です。

一方、母系を見ますと、半姉クリノラホールは中央の芝で4勝を挙げてヴィクトリアマイルにも駒を進めた活躍馬。その他のきょうだいは7頭が地方競馬で勝ち上がっています。母クリノビャクダンは笠松の交流競走で勝ち上がっており、母のきょうだいも中央・地方で多くの白星をマーク。祖母エプソムジョオーは中央の芝・ダートで計4勝を挙げた活躍馬で、その半弟には重賞2勝のツルマルガイセン。半妹には朝日チャレンジCを勝ったツルマルガールがおり、その息子ツルマルボーイは安田記念に優勝しています。関東オークスを勝ったウェルドーンなども同じ一族で、タフさがあり、現在も勢い十分のファミリーです。

昨年10月にJRAよりデビューしました。芝、およびダートの1600mで4戦を消化しましたが、常に後方からの競馬を余儀なくされる展開で、レース結果も1着馬から2秒以上離されるものであったことから、まだ2歳でしたが、JRAでの続戦を断念し、同年12月7日に登録を抹消。今年から心機一転、兵庫の平松徳彦厩舎で競走生活を送っています。移籍初戦となった1月11日の園田・3歳C1（ダ1400m）では後方からいい脚を使って6着。上がり3ハロンタイムはメンバー中4番目と、移籍初戦としてはまずまずの結果だったと思います。しかし、その後は後方のまま伸び切れなかったり、途中でバテてしまったりと、思うような走りが見られず、苦戦を強いられています。前走3月20日の園田・3歳C2（ダ1400m）は、クラスが変わり、何とかキッカケを掴んで欲しいと願っていましたが、結果は1着馬から3秒7離された11着。キャリアを積み重ねていけば、変わってくる可能性はまだまだありそうですが、所有馬の頭数整理の都合があり、今回その対象とすることとしました。

体力面の強化はもちろん、道中で外へ逃げたり、フラフラしたりなど、走りに集中できていない面も散見されたので、気性面にも課題があるでしょう。それでも、JRA在籍時から発馬やスタートダッシュに不安を抱えていた中で、前々走あたりからだいぶスタートが良化するなど、彼女なりに成長を見せてくれています。体がもうひと回り大きくなり、精神的にも大人になってくれば、ガラッと変わってきそうな雰囲気はあります。まだ3歳ということもあり、伸びしろに関しては十分残していると言っていいでしょう。新オーナーの下、新たな条件や環境で、成長力を発揮してくれることを願っています。

【本馬についての現状説明】
園田の馬場では力不足が否めません。他場に行って、馬場が変われば見直す手はあると思います。（園田競馬西脇・平松徳彦調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※株式会社ホースライフ（兵庫県西脇市合山町）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
3月30日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：栗本 依利子（インボイス登録あり）