マドンナリリー　　牝４歳　　※地方競馬　在籍

父ミュゼスルタンは度重なる不運に見舞われましたが、重賞1勝を含む通算7戦3勝の中で高いスピード能力と馬場を問わない柔軟性を示しました。2歳8月に新潟マイル戦で新馬勝ちし、続く新潟2歳Sを2歳コースレコードで快勝。レース数日後に左前に骨折を発症して長期休養を余儀なくされましたが、復帰戦のスプリングS7着を経てNHKマイルCで0秒2差3着に好走し、大舞台でも存在感をアピールしました。3歳下半期初戦は新潟記念に出走したものの16着。レース中に右橈骨を骨折し、再び長期休養の憂き目に遭います。翌年6月の復帰戦は脚元を考慮してダート戦の青梅特別に臨み勝利を挙げたものの、またしても脚元に不安を発症。リハビリに向けて調整していましたが、翌年4月に右前に骨折が判明したことをもって引退、種牡馬入りとなりました。2018年生まれのファーストクロップは血統登録頭数3頭という中からユングヴィがデビュー2戦目の東京芝1400mを勝って産駒のJRA初勝利を挙げると、続く京王杯2歳Sでも0秒1差3着に好走。同5頭のセカンドクロップからはクルルが福島ダート1700mで勝ち上がり、同6頭の3世代目ではホーリーホックが門別で4勝、アグリモニーが佐賀で2勝を挙げるなど4頭が地方で勝ち上がり、13頭と増えた4世代目の現3歳ではタイガードラゴンが中山芝1600m、マッスルバックが中山ダート1800mで勝ち上がっています。

母系に関しては、祖母トップサンキストが北九州記念2着の実績馬で、伯父にトップオブワールド（ユニコーンS、ダービーGP2着）、叔母にゴールデンムーン（リステッドの葵S2着）がいます。母マザーロードはJRAダート1勝。きょうだいは半兄トリプルアローが南関東7勝、門別1勝、半姉ムースチャレンジが船橋1勝と、コンスタントに勝ち上がっています。

本馬は、美浦・小野次郎厩舎から2023年6月3日の東京ダート1300mで既走馬相手にデビュー。16頭立ての好位集団に取り付くと、直線もしぶとく脚を伸ばし、勝ち馬から1秒5差の5着に入ります。次戦は中4週で函館ダート1000mに臨みましたが、12頭立ての中団から差を詰め切れず、1秒4差の8着。中2週続きで札幌ダート1700mの2戦ともに1秒7差の7着に敗れ、ホッカイドウ競馬へ移籍となります。

その初戦は9月21日の3歳以上C4－3（門別1000m）で、11頭立ての中団から力強く伸び、0秒2差の2着に好走します。10月に門別1200mの2戦で3、7着と経験を重ね、前走は11月8日の同舞台の3歳以上C4－2。11頭立ての最内枠から2番手に付けると、粘る逃げ馬を直線半ばでとらえ、さらに3馬身突き抜けて待望の初勝利を飾りました。

なお、装鞍所や騎乗時に入れ込むので注意が必要です。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
昨年の門別開催終了後は放牧先で調整。フラットダートコースで2400mのキャンター、週2回は坂路で17―16程度を消化していましたが、今年3月25日に左前の膝下管骨外側に骨瘤を発症してしまいました。痛みがあり、調教を止めている現状です。馬体は良く、条件が合えば他場でも十分にやれると思います。（ホッカイドウ競馬・小野望調教師）


※本馬の測尺は体高162.7cm、胸囲190.7cm、管囲20.0cm、馬体重は506kg（3月26日現在）です。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※ファンタストクラブ（北海道沙流郡日高町字平賀）に在厩しており、預託料は9,900円/日（税込）です。
3月30日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株) ORTEGA（インボイス登録あり）