ニトロジャーニー　　牡４歳　　※地方競馬　在籍

父スパイツタウンは米国で生産、調教され、デビュー2戦目に初勝利を挙げたものの、3歳夏に骨折し、2年近く休養しました。5歳時に復帰してからは類まれなスピードを生かして活躍し、6歳時にはG2を3連勝するなど本格化。秋にBCスプリントを制して引退、種牡馬入りしています。北米のリーディングサイアー争いでは安定して上位に顔を出しており、ダート短距離を中心にG1馬を輩出。日本に輸入された産駒も、全日本2歳優駿を勝ってNHKマイルC2着のリエノテソーロ、高松宮記念を勝ったモズスーパーフレア、プロキオンSなどを勝ったマテラスカイ、サウジダービーを勝ったフルフラットなど、スピード自慢の活躍馬が目立っています。

母系を見ますと、半兄のDoppelgangerは昨年の米G1カーターHの勝ち馬。母トワイスザレイディは米G2トップフライトH2着、G3ラフィアンH3着など重賞で好走しました。母のきょうだいも米国でコンスタントに勝ち星を挙げており、いとこのマジックフォーシックスはカナダのリステッドレースで好走。祖母キャセリンズクラウンの半弟には、日本で重賞2勝を挙げ、香港国際Cを勝ったミッドナイトベットがいます。3代母キャセリンズベットは米G2フィレンツェHを勝ちG1レイディーズH2着の活躍馬。一族からは欧米だけでなく、南米の重賞、リステッドレース活躍馬も多数出ています。

本馬は2022年9月4日に新潟芝1400mの新馬戦でデビュー。17頭立ての3番人気と上位の支持を受け、2番手につけるスピードを見せてくれましたが、ラストの粘りを欠いて9着に終わりました。2戦目以降はダート中心のローテに変更し、3戦目の中山ダート1200m戦では勝ち馬には離されたものの2着を確保。その後も1秒差以内の競馬はできましたが、勝ち星を挙げることができず、8戦0勝で中央の登録は抹消。大井に移籍しました。
移籍初戦となった1600mの3歳220万下戦では1番人気に支持され、気合をつけてハナへ。手応えに余裕はあり、直線で一旦は後続を引き離しましたが、残り50m付近でかわされて2着に終わりました。
初戦の内容から勝ち上がりまで時間はかからないと思われましたが、その後は期待したほど成績が上がらず、移籍2戦目から5戦連続で2桁着順。今年に入ってからもC2戦で掲示板に上がることができておらず、今回のオークション出品を決めました。
馬格があって見栄えのする馬で、競馬でも安定して先行力を発揮できていますが、南関東ではそれが結果に結び付かない現状です。環境や相手関係が変わることで、変わり身を見せてほしいと思います。

【本馬についての現状説明】
カイバを食べるし、使い減りしない馬ですが、競馬にいってギアが上がらずにワンペースなところがあります。決め手不足の面は否めず、そのあたりが解消されてくれば走りも違ってくるでしょう。（大井競馬・澤佳宏調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※大井競馬場・澤佳宏厩舎（東京都品川区勝島）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
3月30日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：黒岩 剛史