ホーリーホック　　牝４歳　　※地方競馬　在籍

父ミュゼスルタンは祖母が重賞勝ち馬のマルカコマチという血統で、セレクトセールにおいて7875万円の値が付いた期待馬。新馬、新潟2歳Sを連勝し、早くも高い素質を発揮しましたが、その後に骨折が判明。復帰戦となったスプリングSはキタサンブラックの7着に敗れましたが、続くNHKマイルCでは3着に入り、改めて能力の高さをアピールしました。続く日本ダービーではドゥラメンテから0秒8差の6着となり、距離が延びても戦えることを示しましたが、続く新潟記念のレース中に再び骨折を発症。9カ月を超える長期の休養となりました。初ダートとなる青梅特別で復帰し、ここを快勝したものの、またもや故障が判明。その後は復帰がかなわず、引退、種牡馬入りしています。血統登録された初年度産駒は3頭のみでしたが、その中からユングヴィがJRA初勝利を上げ、京王杯2歳Sで3着に入るなど活躍。その後もコンスタントに勝ち上がりを記録しています。

母系を見ますと、母ヒカルカグヤヒメはJRAの芝短距離で1勝。きょうだいはJRAで2頭が白星を挙げているほか、7頭が地方競馬で勝ち上がっています。叔父には佐賀で重賞3勝を挙げたエーティーランボーがおり、祖母ヒカルトルネードはJRAのダートで初戦勝ち。3代母ダイナパッションは朝日杯3歳Sを勝ち皐月賞2着のスクラムダイナの全妹という血統になります。一族からはクイーン賞を勝ったメイプルスプリング、クリスタルC2着のギャラントリーダーといった芝、ダートの重賞活躍馬に加え、障害重賞の好走馬も出ており、非常に多彩な活躍を見せているファミリーです。

本馬は2022年6月25日に函館芝1200mの新馬戦でデビュー。好位で立ち回ったものの、ラストは前から離されてしまい、8頭立ての5着でゴールしました。ただ、その後は長期の休養に入っており、中央での復帰はかなわず、1戦のみで登録を抹消。門別に移籍しています。
休養期間は1年以上に及び、移籍初戦は7月。1000mのC4戦に出走すると、2番手追走から直線で逃げた馬を競り負かしてラストは突き放し、2馬身半差をつけて快勝。馬体重32kg増で迎えた復帰戦で初勝利を挙げました。
すると、そこから1200mのC3戦、C2戦も制して一気に3連勝。続くC1特別戦では逃げて失速して6着と門別での初黒星を喫しましたが、そのショックを引きずることなく、2着を1回挟んで10月のC1特別戦では早めに抜け出して後続の追い上げを封じ、4勝目をマーク。続くB4特別戦でも2着に好走し、シーズンを終了しています。
休養もあって出世が遅れた馬ですが、いいスピードを秘めているのは間違いありませんし、まだまだ伸びしろが期待できるでしょう。ダッシュ力も十分でどんな競馬場でも活躍してくれると思います。

【本馬についての現状説明】
昨年の門別開催終了後は放牧先で調整しており、現在はダートコースで2400mのキャンターを週2回。坂路で15－14程度を順調に消化しています。非常にいい馬体の持ち主で、他場にいっても条件が合えば十分に活躍してくれるでしょう。（ホッカイドウ競馬・小野望教師）


※本馬の測尺は体高163.5cm、胸囲192.0cm、管囲20.5cm、馬体重は510kg（3月26日現在）です。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※ファンタストクラブ（北海道沙流郡日高町字平賀）に在厩しており、預託料は9,900円/日（税込）です。
3月30日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株) ORTEGA（インボイス登録あり）