ファインプリンセス　　牝３歳　　※中央競馬　登録抹消

ファインプリンセス (JPN) をご紹介いたします。

父ファインニードルは現役時代、ロードカナロア以来となるスプリントG1完全制覇を達成し、2018年のJRA賞最優秀短距離馬に選出されました。2022年に産駒がデビューを迎えると、クルゼイロドスルがジュニアC (L)、ウメムスビがカンナS (OP) に勝利。更に昨年はカルチャーデイがファンタジーS (G3) を制し、見事JRA重賞初制覇を達成。また、JRA所属勝ち馬の半数近くはダート戦で勝ち上がっており、芝・ダートを問わない産駒の活躍から、ますます注目を浴びています。

母はJRA競走ダート1400m戦においてデビュー勝ちを収めたプリンセスケイトです。本馬のおばレディオブオペラは淀短距離S (OP) を制し、シルクロードS (G3) 2着入着の実力馬。いとこには赤松賞 (500万下) 3着の実績を持つレディマクベス、そしてJRA競走3勝を挙げたバルトリは準オープンクラスでも2着入着を果たすなど、近親には活躍馬が名を連ねています。

本馬は2023年8月19日、小倉・ダート1700m戦においてデビューを迎えました。先行集団を見る形で8番手のポジションを確保すると、4コーナーから進出してしぶとく末脚を伸ばし、1.4秒差の7着でゴールしました。先行勢を捕まえることは出来なかったものの、0.6秒差に負かした相手を含む4頭がその後勝ち上がりを決めており、強敵相手に善戦しました。

2戦目は年が明けた2024年1月27日、京都・ダート1400m戦に出走します。7番手からレースを進めましたが3 - 4コーナー中間から徐々に後退し、2.2秒差の11着でゴール。その後レース中に鼻出血を発症していたことが判明し、1か月間の出走制限の対象となりました。

制限明けの2024年3月3日、小倉・ダート1700m戦では4コーナーを10番手で通過した本馬でしたが、最後まで脚色が鈍ることなく前を追って1.8秒差の6着でレースを終えました。自身の最高着順を更新、また次戦勝ち上がりを決めた5着馬とは0.6秒差と差のない競馬を見せておりました。

勝ち上がりは間近と期待されていた本馬ですが、2024年3月23日、阪神・ダート2000m戦において、好位の5番手からレースを進めたものの、4コーナー入り口から徐々に後退。6.3秒差の12着に敗れ、またレース後に再度鼻出血を発症したことが判明したためにJRAでの出走を諦め、新たな活躍の場を求めてこの度の上場となりました。

本馬は未勝利クラスでも上位のメンバー相手に好走を重ねた実力の持ち主です。気性が難しく、集中力に欠くところがあると報告されておりますが未だにキャリアは4戦と、精神的にも肉体的にも未熟な現状です。立て直し、新天地で更なる鍛錬を重ねて素質を開花させて欲しいと願うばかりです。また、本馬は馬体重が500キロを超える雄大な馬格の持ち主です。上述の通り、近親には活躍馬が並ぶ血統背景と併せまして、引退後には繁殖牝馬としても魅力的な1頭ではないでしょうか。

なお、本馬の現状は以下の通りです。

・左前腕部に小さな骨瘤有り。古いもので熱感・疼痛無し。
・右前骨膜炎に起因するものと思われる痕跡有り。古いもので熱感・疼痛無し。
・背中（写真参照）を含めた全身皮膚病有り。

何卒ご検討のほど、よろしくお願いいたします。


※2024年3月23日の競走中に鼻出血（2回目）を発症。「鼻出血による出走制限（2024年5月23日まで出走できない）」を受けています。（1回目は2024年1月27日）
転入先の競馬場によって、能力検査・再調教試験を課されますので、必ず各主催者にお問い合わせの上、ご確認ください。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は10,230円/日（税込）です。
4月6日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：ダーレー・ジャパン(株)（インボイス登録あり）