タマモカラボス　　牝５歳　　※地方競馬　在籍

父メイショウボーラーはデビュー4連勝で小倉2歳S、デイリー杯2歳Sに優勝。その後のG1ではあと一歩勝ち切れない競馬が続きましたが、4歳を迎えてダートに舞台を移すと詰めの甘さが解消。ガーネットS、根岸SとG3を連覇し、続くフェブラリーSで待望のG1初制覇を飾りました。その後は白星から遠ざかったものの、スプリンターズSで2着に食い込むなど、スピードを生かす距離ならば芝、ダートを問わずに活躍を続けました。種牡馬としても芝、ダートの双方で一流馬を輩出しており、JBCスプリントを勝ったニシケンモノノフ、兵庫チャンピオンシップを勝ったエキマエ、アイビスサマーD勝ちのラインミーティア、ファンタジーS2着のショーウェイなどが活躍。ブレシアイル(水沢・ビギナーズC)、トモジャクール(佐賀・カンナ賞)、ダンツブルース(佐賀・大観峰賞)といった地方競馬の重賞勝ち馬も多く送り出しています。

母系を見ますと、母デビルインマインドは新馬勝ちを含む2勝。半兄トニーポケットはJRAで4勝ののち金沢に移籍し、北国王冠で重賞勝ち。その他の兄姉も地方のダートで結果を出しています。いとこには函館2歳S2着のジョイフルスマイルや、名古屋大賞典3着ジンギが、祖母シーキングロイヤルの半兄にはNHKマイルC2着のトーヨーデヘアがいます。4代母Instant Sinから広がる一族には、アーリントンワシントンラッシーS勝ちのContredance、マリブS勝ちのKing of the Heap、サンタマルガリータH勝ちのLazy Slusan、パシフィッククラシックを2度制したSkimmingといった米国のG1勝ち馬や、英1000ギニー勝ちのWinceなどが出ており、日本で活躍したレイズスズランも同じファミリーです。

本馬は2021年12月25日に阪神ダート1400mの新馬戦でデビュー。好スタートを決めて楽に先行ましたが、4コーナーあたりから手応えが鈍り、直線は後退。16頭立ての15着に終わりました。その後2戦し、ともに2桁着順に終わっており、この3戦で中央の登録は抹消。オークションに出品されているところを落札し、金沢でリスタートしました。
移籍初戦となった1400mの3歳B5戦では1番人気に支持され、危なげなく逃げ切って2馬身半差の完勝。早くも初勝利を挙げてくれました。続く同距離の3歳B特選では6着に終わりましたが、3戦目には3歳B1特別では2番手追走から3着に粘っています。
その後も安定した走りを繰り返しており、11月まで8戦連続で掲示板を確保。12月に1500mのC1八組戦は7着と崩れましたが、その後は再び安定感を発揮し、6戦連続で掲示板に上がりました。
堅実なぶん勝ち切れない印象でしたが、4歳6月に1500mのC2五組戦を逃げ切って久々の2勝目を挙げると、8月には1400mのC2特選を逃げり、3勝目をマークしました。11月には1500mのB2四組戦で2着に粘るなど、相手が強くなっても頑張ってくれましたが、ひと息入れて挑んだ今年の2戦がちょっと物足りない内容となっており、今回は入れ替えのタイミングもあってオークション出品となります。
小柄な牝馬でデビュー当初から馬体重も大きく変わっていませんが、中身はだいぶしっかりしてきています。自分のかたちに持ち込めれば粘り強い走りをしてくれる馬ですし、そうした舞台であれば、まだまだ頑張ってくれると思います。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
少し前に右前の球節が張ったときがありましたが、今は問題ない状態です。他場で変わり身を見せてほしいと思います。（金沢競馬・佐藤茂調教師）


※2022年7月19日の競走にて、疾病のため出走取消となっています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※金沢競馬場・佐藤茂厩舎（石川県金沢市八田町西）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
4月13日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：安瀬 裕一