レッドコーラル　　牝５歳　　※地方競馬　在籍

父のヘニーヒューズはダートで幾多の活躍馬を送り出しており、モーニン（韓国・コリアスプリント、フェブラリーステークス）、ワイドファラオ（かしわ記念）などのチャンピオンホースが誕生し、アジアエクスプレスは芝のG1競走・朝日杯フューチュリティステークスを制しています。20歳を超えた今でも馬産地での人気は根強く、配合申込みが殺到し、配合したくても思うように種付けできないと嘆く生産者の方も少なくありません。
母系もスピードや底力に富んだ一族であり、祖母ドリームカムカムはスピードを武器に芝1200mのオープン特別を3勝し、秋華賞トライアルの紫苑ステークス（芝1800m）では、その年のオークス馬レディパステルに0.1秒差の2着に善戦しており、総合力の高い名馬でした。祖母の産駒には、母譲りの快速ぶりで活躍したエレナアヴァンティ（マーガレットステークス、ダリア賞）、中央競馬で4勝を挙げたヒラボクインパクトなどがおり、母としても実績を残しています。その祖母に名種牡馬ディープインパクトを配されて誕生したのが母であり、本馬も血統価値は高いといえ、繁殖牝馬としての導入もご検討いただきたい1頭です。

本馬は新馬戦でスピードを遺憾なく発揮して２着に好走し、勝ち上がりも時間の問題だと思われましたが、その後は輸送による消耗などにより、能力を発揮しきれませんでした。浦和競馬では持ち前のスピードを武器に２勝を挙げ、さらなる活躍を期待していましたが、４走前から粘りを欠くレースが続いており、行くだけ行って失速してしまうレースが続いています。精彩を欠いている現状から、前走後に各種検査を受けたところ、エコーおよび血液検査は問題ありませんでしたが、レントゲン検査で右前脚の球節前面に骨膜の剥離が認められました。獣医の見解では、「形状からして直近になったものではなく、以前に剥離した可能性が高く、発症時はおそらく多少の熱感などはあったかもしれません。しかし、基本的に球節の前面で関節にかかる場所でもなく、オペして除去するような箇所でもなく、出走すること自体に支障はないとみています」と報告されております。大井競馬場に移籍後も競馬に出走しており、運動能力にどこまで影響を与えているかは定かではありませんが、レース後に異常は見られませんでした。
上記の通り、不安要素もございますが、落札後のキャンセルや価格交渉には一切応じられませんので、十分にご理解いただき、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願い申し上げます。不安がある方はご入札をお見送りいただくか、現地で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでご入札いただけますと幸いです。

【本馬についての現状説明】
スピード能力が高く、前進気勢も旺盛でその気になればハナに行けるだけの脚力があります。その反面、制御が利かず、脚が溜まらずに失速するレースが続いており、今後もコントロール面が課題になりそうですが、活躍の場は残されていると思います。お預かりしてから球節がモヤついたことは一度もないうえ、調教やレース後に触診をしても疼痛、熱感や腫れもなく、歩様も異常はありませんでした。（大井競馬・中道啓二調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※愛知ステーブル千葉分場（千葉県市原市西国吉・大東牧場内）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
5月11日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：田畑 利彦（インボイス登録あり）