ネクタリス　　牡５歳　　※地方競馬　在籍

父ミッキーアイルは2歳時から圧倒的なスピードを武器に活躍し、2戦目の未勝利戦では京都芝1600mで1分32秒3の2歳日本レコードをマークしました。そこから連勝を重ね、3歳時はシンザン記念、アーリントンCと連勝し、NHKマイルCも逃げ切って5連勝でG1初制覇を果たします。3歳で挑んだ安田記念では16着と古馬に壁に跳ね返されましたが、秋にはスワンS制覇。4歳時は0勝に終わりましたが、5歳時の阪急杯で久々の重賞勝利を飾り、高松宮記念、スプリンターズSで2着となったのち、マイルCSで2度目のG1制覇を飾っています。産駒のデビューは2020年。初年度産駒のメイケイエールが小倉2歳Sで産駒の重賞初勝利を飾ると、その後も重賞タイトルを積み重ね、ダートで新馬勝ちしたデュアリストは3連勝で交流G2の兵庫ジュニアGPを快勝しました。その後もナムラクレア、ララクリスティーヌといった芝の重賞ウイナーや、ウィリアムバローズといったダートの一流馬を輩出。父譲りの圧倒的なスピード能力を武器に活躍しています。

母系を見ますと、母ゴールデンムーンはJRAの芝1200mで4勝を挙げた活躍馬。きょうだいは3頭が地方競馬で勝ち上がっており、半兄キャラメルムーンは名古屋で3勝を挙げました。伯父にはユニコーンSを勝ち、ダービーグランプリ2着のトップオブワールドがおり、祖母トップサンキストは北九州記念2着。さらに溯れば、桜花賞2着でローズSを勝ったロングレザー、小倉大賞典を勝ったマイネルブラウ、シリウスSを勝ったマイネルブライアン、ダービー卿CT勝ちのナイスパーワーなど、芝、ダートを問わずに一流馬を送り出している名門です。

本馬は2021年12月26日に中山ダート1200mの新馬戦でデビュー。2番人気と上位の支持を受けましたが、中団から伸びきれずに16頭立ての7着に終わりました。その後は条件を替えながらキャリアを積み、5戦目には新潟芝2000m戦で0秒8差の4着に食い込みましたが、時間が足りずに未勝利戦の期間が終了。5戦0勝で浦和に移籍しました。
移籍初戦となった1400mの3歳四組戦では、逃げてメンバー最速の上がりタイムをマークする完璧な競馬で5馬身差の完勝。その後3着を1回挟み、同距離のC2戦を快勝。約2カ月で3戦2勝をマークし、JRAに復帰しています。
再転入後、2戦目の福島ダート1150m戦では16頭立ての5着と掲示板を確保し、続く新潟ダート1200m戦では9着ながら0秒9差。1勝クラスでもスピード負けしないところを見せましたが、その後は3戦連続で2桁着順と奮わず、再度JRAの登録を抹消。金沢に移籍しました。
すると、移籍初戦となった1400mのC1戦を逃げ切って通算3勝目。続く1500mのC1戦では4着となり、シーズンオフに入るタイミングで名古屋に移籍。移籍初戦となった1700mのB8組戦では1番人気に推されましたが、ラストで伸びを欠いて10頭立ての7着。その後は距離を変えながら使ってきましたが、環境が合わないのか名古屋では掲示板に上がれておらず、ここ2走も2桁着順に終わっており、入れ替えのタイミングもあって今回のオークション出品を決めました。
もどかしい現状が続いていますが、すんなり先手を取れたときは非常にいい走りをしてくれる馬ですし、自分にあった条件であれば、まだまだ活躍できる馬だと思います。ぜひ、新たなオーナー様の下で復活を果たしてほしいと願っております。

【本馬についての現状説明】
攻め馬は動きますし、扱いやすい馬で、もっと走ってもおかしくありません。きっかけさえつかめば、変わってきそうな雰囲気のある馬です。（名古屋競馬・原口次夫調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※名古屋競馬弥富トレーニングセンター・原口次夫厩舎（愛知県弥富市駒野町）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
5月25日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：小濱 正智（インボイス登録あり）