アンバウンディド　　牡７歳　　※地方競馬　在籍

父Uncle Moは米国で生産、調教され、2歳時にシャンペインS、BCジュヴェナイルとG1を2勝。エクリプス賞の最優秀2歳牡馬に選出されました。3歳初戦も快勝して連勝を4に伸ばしましたが、続くG1ウッドメモリアルSで3着に敗れ連勝ストップ。その後は体調不良のためクラシックの出走は断念し、復帰後はG2を1勝し、3歳いっぱいで引退、種牡馬入りしています。すると、初年度産駒のNyquistがBCジュヴェナナイルを勝ち、翌年にはケンタッキーダービーを制覇。種牡馬としての名声を一気に高めました。その後もOutwork(ウッドメモリアルS)、Gomo(アルシバイアディズS)といったG1馬を輩出。日本で走った産駒も総じてダートに強く、勝ち上がり率も上々。2020年にセランが2勝を挙げてUAEオークスに挑戦し、3着になりました。母の父としても、ダートG1で活躍するウィルソンテソーロなどを送り出しています。

母系を見ますと、全姉のコンクエストババヤーガは米、カナダで計4勝を挙げ、G3インターコンティネンタルSで2着。半姉のソレンティナレモンは米国のリステッドレースで2着があります。母アンダーカヴァージャスティスは米国で1戦0勝でしたが、その半姉ネグリジェは米G1アルシバイアディズSの勝ち馬。近親にはブラジルでG1フランシスコEパウラマシャド大賞などを制したオリンピックジョルテオンや、日本で走りヒヤシンスSを勝ったラペルーズなどがいます。祖母ノーティノーションズは米国のリステッドレース勝ち馬で、4代母フレンチチャーマーは米G2デルマーオークスの勝ち馬。一族には英G1サセックスSなどを制し、種牡馬として導入されたジルザルや、障害重賞を2勝したラヴアンドポップなどがいる多彩なファミリーです。

本馬は2019年12月7日に阪神ダート1800mの新馬戦でデビュー。1番人気に支持され、中団から差を詰めましたが、3勝クラスまで出世するエイシンアメンラーから1秒7差の6着まで。2戦目の京都ダート1800m戦では2着に食い込み、その後もあと一歩の競馬はできましたが、勝ち上がることはできずに9戦0勝でJRAの登録は抹消。兵庫県競馬に移籍しました。
移籍直後は2着が2度続いたあと、3戦目に姫路1400mのC3一組戦、4戦目に同舞台のC2二組戦を連勝。ともにメンバー最速の上がりタイムをマークして後続を突き放す強い競馬を見せてくれました。3戦後には園田1400mのC2一組も3馬身半差で快勝と、3カ月弱の間に3勝をマークしています。
C1に上がってからも6戦して2着4回と差のない走りを見せましたが、勝ち切るまでにはいたらず、同年秋に高知に移籍。ただ、高知のC1では結果が出せず、2戦したのみで再び兵庫に転入しました。
復帰後、C1特別戦では苦戦が続きましたが、C2、C3にクラスが下がると安定した走りを見せ、5歳時にはC3、C2に続き、C1戦でも勝利を挙げてくれました。その後もうまく先手を取れたときには好勝負できており、6歳時にはC3、7歳となった今年も1月に園田1400mのC3二組戦、前走では同舞台のC3三組戦で勝利を挙げています。
特に前走は後続に2秒2差をつける圧勝で、いい勝ち方ができたタイミングですが、今回は入れ替えのためのオークション出品となります。7歳馬とはいえ、自分のかたちに持ち込めれば、まだまだやれることは証明済み。今後もコンスタントに競馬を使いながら、白星を積み重ねてくれると思います。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
今年の4月の出走取消は蕁麻疹によるもので、その後の競馬に影響はありません。年齢の割に若い馬で、気持ちひとつでまだまだ頑張ってくれるでしょう。なお、右前球節炎が慢性化していますが、その状態で競馬を使ってきました。（園田競馬西脇・石橋満調教師）


※2024年4月16日の競走において、疾病のため競走除外となっています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※ジュニア牧場（兵庫県加西市中富町）に在厩しており、預託料は5,500円/日（税込）です。
6月29日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：吉田 勝利（インボイス登録あり）