ヴァリドゥス　　牡４歳　　※地方競馬　在籍

父オルフェーヴルは2011年にクラシック三冠、有馬記念を制してJRA賞年度代表馬に輝きました。4歳シーズン初戦の阪神大賞典で道中、大きく逸走しながらも2着に追い上げるなど、時に荒ぶる気性面が災いすることもありましたが、宝塚記念で5つ目のG1タイトルを獲得すると、秋の凱旋門賞では同年、翌年と2年続けて2着に好走。5歳時の有馬記念で有終の美を飾り、種牡馬入りしました。初年度産駒は2017年にデビューし、ロックディスタウンが札幌2歳Sを制して重賞初制覇を飾ると、ラッキーライラック（阪神JF、エリザベス女王杯連覇、大阪杯）、エポカドーロ（皐月賞、日本ダービー2着）といったG1馬が輩出。以降もオーソリティ（青葉賞など重賞4勝、ジャパンC2着、ドバイシーマクラシック3着）、シルヴァーソニック（ステイヤーズS、サウジG3レッドシーターフH、天皇賞・春3着）などが芝重賞で脚光を浴びれば、米G1BCディスタフで日本調教馬初の海外ダートG1制覇を果たしたマルシュロレーヌ（ほか交流重賞4勝）やウシュバテソーロ（ドバイワールドC、東京大賞典連覇、川崎記念）、ショウナンナデシコ（かしわ記念など交流重賞4勝）など多数のダート重賞ウイナーも生まれています。距離、場所を問わず幅広いカテゴリーで活躍が望めるのは心強い限りです。

母系に関しては、母ヴァリディオルは未勝利でしたが、兄姉は全姉アンドラステが中京記念優勝、府中牝馬Sなど重賞2着3回、半兄ヴァリアメンテが若駒S、京都ハイジャンプともに2着とオープンで活躍するなど、6頭中5頭が勝ち上がっています。祖母ヴァレラは独G3・2勝馬で、近親にValdino（G3独セントレジャー）、Virginia Sun（同）、ヴァージニアジョイ（米G2フラワーボールS、シープスヘッドベイSなど重賞4勝、G1独オークス3着）がいます。

本馬は、美浦・堀宣行厩舎から2022年11月26日の東京ダート1600mでデビュー。16頭立ての中団から伸び切れず、勝ち馬から1秒8差の6着に敗れてしまいます。以降は芝も試しながら2戦続けて2桁着順となり、4カ月あけて迎えた2023年8月26日の新潟ダート1800mで15頭立ての6着（1秒7差）に敗れたのを機に、当オークションを経て高知競馬へ移籍となります。

高知・田中守厩舎での初戦は10月22日の高知ダート1300m。11頭立ての後方4番手から向こう正面で手応えが怪しくなって後退し、最終的に4秒3差の10着に敗れてしまいます。続く11月4日の1600mで11頭立ての最下位（4秒0差）に敗れたのを機に、兵庫競馬へ移籍となります。

兵庫・長倉功厩舎での初戦は11月22日の園田ダート1400mで、10頭立ての9着（2秒2差）に敗れましたが、半年あけての1700mでは6頭立ての4着（0秒6差）に善戦。ようやくきっかけをつかんだかに思えましたが、1カ月後の先週6月28日の同舞台では雨中の不良馬場のなか7頭立ての4～5番手を進んだものの、2周目向こう正面から追走に苦しくなり、最終的に4秒8差の最下位に終わっています。内容次第では中央再転入も視野に入れていましたが、パフォーマンスを見ると厳しい現状で、このタイミングでオークション出品となります。軽い馬場なら前進があるのではないでしょうか。ご検討をよろしくお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
休み明けの初戦は、一度先頭に立つ場面も見せましたが、久々で最後は脚が上がりました。期待した前走は不良馬場が全てです。軽い馬場なら前進があるのではないでしょうか。（園田競馬西脇・長倉功調教師）


※園田競馬での最終出走において「タイムオーバーによる出走制限（20日間）」を受けています。
　　　2024年6月28日（金）　7回園田6日　　　2R　C3 4歳以上　　ダ1700m（不良）
　　　結果7着　　タイム2:01.9（1着馬からのタイム差4.8秒、5着馬からのタイム差1.6秒）
転入先の競馬場によって、能力検査・再調教試験を課されますので、必ず各主催者にお問い合わせの上、ご確認ください。

※2走前は6カ月あいての臨戦となりましたが、昨年11月の入厩時にあまり状態が良くなく、1戦した後に放牧で立て直したものです。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※カイマナファーム（兵庫県多可郡多可町中区牧野）に在厩しており、預託料は4,950円/日（税込）です。
7月6日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：稲場 澄（インボイス登録あり）