ナムラティラミス　　牝２歳　　※中央競馬　登録抹消（未出走）

父アドミラブルはキャリア僅か5戦の中で青葉賞優勝、日本ダービー3着と、類まれな能力を示しました。2歳9月の新馬戦こそ9着に敗れましたが、敗因となった喘鳴症の手術に成功して復帰後は未勝利、アザレア賞、青葉賞といずれも2馬身半差以上をつける楽勝で3連勝。迎えた世代最高峰の舞台では、不利な大外18番に入り、スローペースの後方から外々を回らされる厳しい展開も影響して1番人気に応えることはできませんでしたが、最速の上がりを駆使して3着と存在感を示しました。夏場の休養中に脚部不安が判明して長期休養を余儀なくされ、5歳4月の復帰間近の段階で不運にも腸骨を骨折。秋に引退、種牡馬入りが決まりました。産駒のデビューは2023年。9月の阪神新馬戦（芝1400m）でJRA初勝利を挙げたメイショウサチダケは続くデイリー杯2歳Sでも5着に善戦、地方競馬では先月末にパラダイスリズムが盛岡の重賞・サファイア賞を快勝しています。

一方、母系はエプソムCの勝ち馬でマイルCS3着のサマンサトウショウを5代母に、秋華賞、宝塚記念、エリザベス女王杯など重賞6勝を挙げた名牝スイープトウショウを曾祖母に持つ、由緒あるファミリー。トウショウドラフタ（ファルコンS）やトウショウフリーク（名古屋GP、ダイオライト記念、みやこS、アンタレスSいずれも2着、川崎記念3着）、トウショウカズン（根岸S、黒船賞ともに2着）らもこの一族で、近親には今春のクラシック戦線で脚光を浴びたスウィープフィート（チューリップ賞、桜花賞4着）が名を連ねています。

本馬は、早期特例登録馬として、美浦トレセン・石栗龍彦厩舎でのデビューを目指しておりましたが、本馬の成長過程と調教の進捗状況を踏まえて検討した結果、早期デビューへの目処が立たないため、このタイミングでサラブレッドオークションに出品させていただきます。

昨年、馴致を始めてから成長を促がすことを優先に急かすことなく状態を確認しつつ進めて来ました。これまで健康状態等に問題なく来ておりますが、ここに来て調教の負荷を強めるにつれ、飼い葉が落ちて体重が減るため、調教のペースダウンを繰り返しながら進めております。6月25日には402㎏でした体重も、直近の調教で7月5日に坂路で3F42.3-13.8。7月11日に直線コースで5F63.5-50.3-37.8-13.3の時計をマークすると、7月12日の計量では385㎏（−17）の体重でした。
そのため、現在は再び調教をペースダウンさせて体重を戻すことに重きを置いております。心身ともに成長途上の2歳牝馬です。時間を掛けて成長を促がしていただければ、本馬も輝く日が訪れることでしょう。なお、登録抹消手続きの都合上、血統書等は後日、郵送となりますので、予めご了承ください。ご検討をよろしくお願いいたします。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
速いところに行くとスピード感もあり走りは悪くないのですが、極端に体重を落としてしまうのでコントロールが難しいです。食べたものが身に付いてくれたら良いのですが、時間は必要だと思います。（チームプレアデス・星野純一氏）


※さく癖があります。

※本馬の測尺は体高158cm、胸囲172cm、管囲19cm、馬体重は395kg（7月17日現在）です。

※株式会社チームプレアデス（北海道浦河郡浦河町西舎）に在厩しており、預託料は11,000円/日（税込）です。
7月27日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：奈村 睦弘（インボイス登録あり）