グランディスペース　　牝３歳　　※地方競馬　在籍

父アドマイヤムーンはエンドスウィープの直仔で、2007年にはドバイデュ－ティフリー、宝塚記念、ジャパンCと年間GⅠ3勝。同年のJRA賞年度代表馬に選出され翌年よりスタッドインしています。これまでにスプリントGⅠ春秋制覇のファインニードル、高松宮記念優勝のセイウンコウセイ、2度のGⅠ2着惜敗も京阪杯、アイビスサマーダッシュ、セントウルSと重賞3勝のハクサンムーンなど8頭のJRA重賞ウイナーを輩出。自身は国内外の1500m～2400mで10勝をあげましたが、産駒は短距離戦線での活躍が顕著です。このほか障害重賞6勝のオースミムーンなど産駒3頭が障害重賞に勝利。またノースブリッジがAJCCに勝利するなどブルードメアサイアーとしても頭角を現しつつあります。

母系を目に移しますと、2代母のスギノキューティーはマジェスティックライト産駒の米国産馬でフラワーCの勝ち馬。ニュージーランドT2着、NHKマイルC3着のほか、さきたま杯3着と芝、ダート問わず活躍しました。母のハビトゥスは門別と船橋で計2勝でしたが、母の半姉には福島2歳S勝ちのプラチナローズやJRAでオープン入りを果たしたスカイキューティー、半兄には平地4勝、障害2勝をあげたリアルヴィクトリーがいます。なお従姉妹のジュエルクイーンはエーデルワイス賞2着馬で、地方競馬で13勝。また3代母のサマームードは17勝をあげたカナダのチャンピオンスプリンターであり、一族には仏G1モルニ―賞2着のウォームハートや米G1ベルデイムS2着のTiger Rideなどの活躍馬も名を連ねています。

本馬は2023年9月9日の阪神芝1400mでデビュー。馬体重は378Kgで、6頭立ての6番人気の評価でした。スタート後に1頭が競走中止したため、先団から1頭離された5番手からの追走となり、直線でも差は詰まらず勝ち馬から2秒差の5着での入線。中2週で出走した芝1200m戦でも10頭立ての10番手からの競馬で、勝ち馬から2秒1差の10着に終わりました。
3戦目は11月の福島ダート1150m戦でダッシュがつかず後方からのレースとなりましたが、3コーナーからは徐々に前との差を詰めると直線ではバテた馬を交わし10着でのゴール。走破タイムは1分11秒7で、1着馬からは2秒9差でした。
その後2か月半の休養を挟んで出走した2月1日の姫路競馬の1400m交流戦では、馬体重367Kgと前3走から減らしてしまいました。7頭立ての5番手からの追走で、直線では1頭交わしたものの勝ち馬から2秒2離された4着でのフィニッシュ。もっとも1着馬が大差をつけたこともあり、2着馬との着差は僅か0秒3でした。その後、佐賀に移籍。なかなか馬体重が増えず最高着順は3位でした。佐賀で心機一転を図ったものの心身ともに成長途上にあり、良化には時間を要すると判断し今回オークションへの出品にいたりました。

小柄な牝馬とあって厳しい現状も、園田の交流戦において4着、佐賀でも3着とある程度の実力があることを示しました。成長、体重増加待ちとはなりますが、新しい環境での活躍を期待したいと考えています。
なお本馬は、イライラするとゆう癖を見せることがあります。

記事内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
小柄な牝馬なので飼い葉食いが細いのが課題です。しっかり食べて身に付いてくれたら変わり身が出てくると思います。（佐賀競馬・渡辺博文調教師）


※2024年5月12日の競走中、向正面において騎手が左鐙を踏み外しバランスを崩して落馬したため、競走を中止しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※佐賀競馬場・渡辺博文厩舎（佐賀県鳥栖市江島町字西谷）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
7月27日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：桑原 一樹