アヴァンタージュ　　牡４歳　　※地方競馬　在籍

父エピファネイアは菊花賞で春惜敗の雪辱を果たし、翌年のジャパンCでは並み居る強豪を相手に大きく突き放す圧勝劇を演じてG1・2勝。種牡馬入り後は6年に亘って200頭以上への種付けが続く超のつく人気ぶりで、初年度から三冠牝馬デアリングタクトを筆頭にアリストテレス（AJCC、菊花賞2着）やイズジョーノキセキ（府中牝馬S）、クラヴェル（マーメイドS2着、エリザベス女王杯3着）らを輩出。そして2世代目からエフフォーリア（皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念）やテンハッピーローズ（ヴィクトリアマイル）、オーソクレース（菊花賞2着、ホープフルS2着）、ジャスティンカフェ（エプソムC、マイルCS3着）、3世代目以降もブローザホーン（宝塚記念）やサークルオブライフ（阪神ジュベナイルフィリーズ）、ダノンデサイル（日本ダービー）、ステレンボッシュ（桜花賞）といった有力馬が次々に登場するなど、今まさにトップサイアーとしての地位を築き上げつつあります。

一方、母系に関しては、おじに交流重賞5勝を誇るシビルウォー（ブリーダーズゴールドC連覇、名古屋GP、白山大賞典、マーキュリーC、JBCクラシック2着）、いとこにリステッドレース2勝馬マイネルユキツバキがいます。母チェルシーガールは不出走。デビューしたきょうだい5頭は半姉チェルシーダンスが佐賀12勝、ホクトジャガーが佐賀9勝、半兄テイエムシュートが門別1勝、全姉ディライラが金沢2勝、マウイバークマンが佐賀1勝と全て勝ち上がっています。

2歳秋に栗東・矢作芳人厩舎に入厩し、2022年12月25日の阪神・2歳新馬（ダ1800m）でデビュー。2番人気に推された中、後方から脚を伸ばして3着に入線。上がり3ハロンタイムは断トツの39秒2（同2位は1着馬39秒8）をマークしながら、先行馬同士の決着で展開不向きだったことが本当に悔やまれました。その後は前目のポジションでレースをすることができるようになり、常に上位争いを繰り広げるようになりました。その様子なら初勝利は遠くないだろうと思っていましたが、逆にだんだんと勝ち味の遅さを露呈。中央だけでなく、地方の交流競走を使ったり、3歳未勝利番組終了後も1勝クラスへ続戦したりと、高い評価を受け続けてきましたが、結局、中央で勝利獲得に至らず、また、脚元の不安により続戦を断念。地方競馬で再出発を図ることになりました。

ただ、そこから順調さを欠き、当初の予定よりもだいぶ復帰が遅れ、今年6月28日の船橋・鹿野山特別（ダ1600m）に出走。中央での最終戦で498kgだった馬体は531kgになり、成長分を差し引いても、太め残りであることは否めず、結果は9着。続く前走の7月18日、船橋習志野市制施行70周年記念賞（ダ1500m）でも529kgで7着でしたが、それでも復帰戦に比べると、着順も着差も前進し、確実に良化してきていることを実感できました。さあ、これからという矢先、今度は左前屈腱炎（損傷率15～20％）が判明。再び長期休養を余儀なくされた為、非常に残念ではありますが、ここでオークション出品を決断した次第です。中央在籍時の実績や評価から、この馬の力を発揮できる状態になれば、地方競馬ならいつでも勝ち負けになる馬だと思います。しばらく休養が必要となりますが、それでも長い目で温かく見守っていただける方がいらっしゃれば、ぜひよろしくお願いいたします。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
昨年9月に右前蹄球を痛めて、今年6月まで休養していました。その間、調教を進めると脚元に不安が出てしまい、休養を余儀なくされることが2度ありました。（船橋競馬・山田信大調教師）


※2024年7月18日の競走後、左前肢屈腱炎（損傷率15～20%）を発症しています。なお1年の見舞金を受給したため、2/3（8カ月）経過しないと南関東では出走できません。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,570円/日（税込）です。
7月27日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株) マフィン（インボイス登録あり）