クリスタルニキータ　　牝８歳　　※地方競馬　在籍

父パイロは米国で走り、BCジュヴェナイルで2着になるなど2歳時から活躍。3歳時は3番人気で出走したケンタッキーダービーで8着に終わるなどG1に手が届きませんでしたが、4歳秋にフォアゴーSを制して待望のG1初制覇を果たしました。A.P. Indy直子の名種牡馬Pulpitの後継種牡馬として期待を集め、日本で種牡馬入り。初年度から北海道スプリントCに優勝したシゲルカガや、浦和の桜花賞馬シャークファングなど送り出し、その後も羽田盃など南関東で重賞4勝のタービランス、東京ダービー馬ハセノパイロといった一流馬を輩出しています。2019年はミューチャリー、デルマルーヴルなどの活躍で地方競馬の種牡馬ランキングでは自己最高の2位となり、その後もケンシンコウや、メイショウハリオ、南関東の2冠牝馬アクアリーブルなどが活躍。また、フェアリーSを勝ったビービーバーレルのように芝、ダートを問わない産駒もいて、非常に確実性の高い種牡馬です。

母系を見ますと、母ロッキーバッハは浦和の交流競走2勝を含む計5勝を挙げ、準オープンまで出世した活躍馬です。半兄クリスタルボーイはJRA5勝ののち笠松、園田で重賞勝ちを果たし、交流重賞でも入着。その他のきょうだいも中央、地方を問わず堅実に白星を挙げています。3代母メイクンは皐月賞、ダービーの2冠馬メイズイの半妹にあたり、4代母チルウインドの子孫には3冠馬ミスターシービーも名を連ねる名門牝系。他にもクイーンCを勝ちエリザベス女王杯2着のスーパーショットなども出ており、いつ再び大物が出てもおかしくないファミリーです。

本馬は2018年6月2日に東京芝1600mの新馬戦でデビューし11頭立ての8着。2戦目以降はダートに転じ、着差的には詰めてきましたが着順的には大きな進展が見られず、5戦0勝でJRAの登録は抹消。オークションに出品されていたところを落札し、3歳3月に高知で再スタートしました。
移籍直後は成績が上がりませんでしたが、徐々に環境にも慣れたのか3戦目から着順がまとまりだし、7月に800mの3歳1組戦で待望の初勝利。メンバー最速の上がりタイムをマークして抜け出し、後続に2馬身半差をつけました。8月、9月には古馬相手に1300mのC3戦を連勝し、この直後には大井に移籍しています。
すると、転入初戦となった1200mの3歳戦を危なげなく差し切り、3連勝を達成。幸先いいスタートを切りました。その後、古馬相手のC2に格付けされてからは入着止まりの競馬が続きましたが、距離を1600mに延ばしてからは成績が安定。C3に降級後はさらに着順が上昇し、6歳2、3月には連勝も果たしています。
6歳時は年内にもう1勝を加え、7歳時にも3月に連勝。暮れには浦和に転厩し、その初戦に初距離となる2000mのC3特別戦に出走すると、後続を振り切って通算10勝目をマーク。8歳を迎えた今年も、3月に同距離のC3特別戦を逃げ切り、さらに白星を加算しています。
この勝利でC2に昇級し、その後は成績が上がらなかったため5月の一戦を最後に休養。復帰戦に向けて調整していましたが、調教後にスクミの症状が出て、復帰までもう少し時間がかかりそうなことから今回のオークション出品を決めました。8歳牝馬ですが、能力的な衰えは感じませんし、これまでの成績を考えても、距離、コースを選ばずに活躍できる馬だと思います。好調時期も長く、相手関係ひとつでまだまだ白星を積み重ねてくれるのではないでしょうか。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
もともと体に硬さのある馬で、もう1、2カ月ほどの休養が必要になると思われます。右前に蟻洞があり、鉄橋蹄鉄を使用してきました。また、馬場入り前の騎乗には注意が必要です。なお、大井で退厩手当を受給しており、大井への転入はできません。（浦和競馬・箕輪武調教師）


※南関東3競馬場（川崎・船橋・浦和）への転入が可能です（大井競馬退厩手当受給のため）。

※浦和競馬野田トレーニングセンター・箕輪武厩舎（埼玉県さいたま市緑区上野田）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
7月27日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：廣瀬 由一（インボイス登録あり）