アクロポリス　　牡３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ワールドエースはディープインパクトの2世代目の産駒で、3歳時にきさらぎ賞、若葉Sを連勝し、2番人気で皐月賞に出走します。後方から鋭く追い上げましたが、インをついたゴールドシップに及ばず2着。続く日本ダービーでは4着に終わり、その後に左前脚の屈腱炎を発症したため、長期の休養に入りました。1年8カ月ぶりに復帰した白富士Sでは5着に終わりましたが、続くマイラーズCを1分31秒4のレコードタイムで制し、2度目の重賞制覇。その後は白星を挙げられなかったものの、香港マイルで4着になるなど、国内外でハイレベルの成績を残しています。産駒は2019年にデビューし、初年度産駒のオータムレッドが新馬、クローバー賞を連勝。その後の世代もレッドヴェロシティ（青葉賞3着）やメイショウシンタケ（米子S、京成杯AH4着）、ジュンブロッサム（神戸新聞杯4着）などが順調に成績を伸ばしています。JRAでは芝での活躍が目立ちますが、地方競馬での勝ち上がり率も高く、ボルドープリュネ、シルトプレといった重賞勝ち馬も誕生しています。

一方、母系を見ますと、母デコラスは中央在籍時に2着5回、園田で2勝。半姉ブラックデコは新潟のダートで勝ち上がっています。おじにルミナスウォリアー（函館記念）、おばにピーエムデメテル（芙蓉S3着）、近親には米G1スピナウェイSの勝ち馬ソーメニーウェイズ、関屋記念3着のサトノフローラ、平地3勝を挙げて障害重賞でも活躍したネオレボルーションなど多彩。曾祖母リアリーハッピーは米G3ベイドメーズオークスの勝ち馬で、5代母Six Months Longの子孫には、他にも欧米のG1で活躍し有力種牡馬となったNo Nay Neverや、米G1デルマーフュチュリティ勝ちのTamarandoなどが出ており、現在も勢いのある名牝系です。

昨秋に栗東・中村直也厩舎へ入厩。デビュー戦の最終追い切りでは栗東坂路で52.1-37.9-24.8-12.7の好時計をマークし、早速素質の片鱗を披露すると、12月3日の阪神・2歳新馬（ダ1400m）では中団追走から直線で脚を伸ばして3着。デビュー戦としては上々の内容でした。その後もダート短距離戦に出走し、通算5戦目となった4月7日の阪神・3歳未勝利（ダ1200m）では16頭中2番目となる上がりタイム37秒2をマーク。また、前走7月27日の新潟・3歳未勝利（ダ1800m）では、距離を延長して新たな一面を見せて欲しいと思っていましたが、初勝利獲得には至りませんでした。7戦して全て1着馬から2秒以内と、このクラスの馬としてはある程度上位の位置付けができる実力の持ち主です。ただ、現状器用さが足りません。距離を替えても、いい脚を使える時間が限られているため、勝ち切れていない状況です。もっと息の入れ方とかが上手くなれば、変わりそうな感じはありますが、JRAではその為の時間が足りませんでした。ダート適性は疑いようがありませんし、コンスタントに栗東坂路で53秒前後の時計をマークしていたことを考えると、脚力にも光るものがあります。芝スタートが多かったせいか、スタートダッシュで見劣った部分がありましたが、前へ行かそうと思えば行くことができる能力の持ち主ですし、地方競馬のコース形態、相手関係などを考慮すると、間違いなく即戦力候補。獲得賞金も既に200万円を超えており、南関東への移籍も可能。非常に好条件が揃った逸材だと思います。

なお、現在以下の状態が見受けられます。
・胸前・首イワオチ
・全身皮膚病

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は10,230円/日（税込）です。
8月3日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：林 正道（インボイス登録あり）