オウケンムーン　　牡９歳　　※中央競馬　登録抹消

父オウケンブルースリは菊花賞、京都大賞典と重賞2勝を挙げ、4歳秋のジャパンCではウオッカのハナ差2着。その後も息長く重賞戦線で活躍を続け、7歳の有馬記念を最後に種牡馬入りしました。スタッドイン後は種付け頭数にこそ恵まれませんでしたが、勝ち上がり率は決して悪くなく、初年度産駒から中央2戦目に勝利して金沢の重賞・読売レディス杯で3着に健闘したプリモガナドール、わずか10頭のセカンドクロップからは3連勝で共同通信杯を制してクラシック戦線を歩んだ出品本馬オウケンムーンが誕生。以降もカルカリーナが中央で2連勝、グレイトダージーが門別重賞・グランシャリオ門別スプリントで2着、旭岳賞で3着、リリベットが高知重賞・黒潮ジュニアチャンピオンシップで3着。そして1勝クラス、菅名岳特別、奥羽Sと3連勝でOP入りしたジャズブルースが昨年の佐賀記念で5着と力を示しています。

一方、母系を見ますと、母ムーンフェイズはフローラS3着、祖母アフターザサンは仏重賞2着の活躍馬。半妹エレガントムーンは昇竜S3着がある現役の準オープン馬で、おじにタガノマイバッハ（大阪杯、中京記念）やトキオエクセレント（青葉賞、菊花賞4着）、近親にRoyal Abjar（G2独2000ギニー、独G3エッティンゲンレネン）やWin Willy（米G2オークローンH、米G2レベルS）、Stormagain（仏G3カルヴァドス賞2着、仏G3アランベール賞2着）、コスモシンドラー（阪急杯2着）など、国内外での重賞好走馬たちがズラリと並んでいます。

2017年8月に美浦・国枝栄厩舎よりデビュー。新潟・2歳新馬（芝1800m）は0秒6差の4着でしたが、前残りの展開の中、後方から上がり1位の末脚を繰り出しており、内容的には悪くありませんでした。そして、続く2戦目の新潟・2歳未勝利（芝2000m）では一転して3番手でレースを進めると、直線でもしっかり伸びて、2着馬に6馬身差をつける圧勝。しかも2歳コースレコードのおまけも付き、並々ならぬ素質を感じさせました。続く2018年1月の中山・3歳500万下（芝2000m）で見事2連勝を飾ると、“名馬の登龍門”として有名なG3・共同通信杯に出走。G3・京都2歳Sの覇者グレイル、G1・ホープフルSの3着馬ステイフーリッシュ、本馬と同じく2連勝中のゴーフォザサミットなど、素質馬が多数顔を揃えた中、好スタートから道中は先行勢を見ながら4、5番手のイン追走しました。そして、最後の直線でラストスパートに入ると、力強く末脚を繰り出し、残り200m付近で先頭に立ち、最後は後続の追撃を振り切り優勝。3連勝で重賞ウイナーの仲間入りを果たしました。その後は皐月賞、日本ダービー、菊花賞に出走。結果は残念なものでしたが、この世代で三冠全てに出走できたのは、本馬も含めてたったの5頭だけ。馬主であれば誰もが憧れる三冠ロードを歩むことができ、それを叶えてくれた本馬には感謝するとともに、誇りに思います。

古馬になってからも芝中長距離路線を歩み、L・オクトーバーSで3着に好走するなど、オープンクラスで頑張ってくれました。さらに昨年には障害レースにも挑戦し、入障2戦目で2着。息の長い活躍を見せてくれました。ただ、度重なるケガにより、思うように競走生活を送ることができなかったのもまた事実。今回も前走時に左前を跛行し、レース後に検査を行ったところ、左前第三・四中手骨（副管骨）の骨折が判明。元々、左前球節繋靭帯の内、外にダメージがあり、慢性的に腫れることもありました。入障後、繋靭帯を痛めた為、昨年9月から今年7月まで休養していました。また、前走時は熱中症もあって、力を出せなかったので参考外です。体調に問題がなければダートでも十分やれる馬だと思います。ここまで大事にレースを使ってきましたので、9歳ながらキャリアはまだ23戦と、肉体面は年齢を感じません。骨折が完治すれば、まだまだ頑張ってくれると思います。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※2024年7月21日の競走中に、左前肢跛行を発症しています。このため「タイムオーバーによる出走制限」の適用を除外されています。

※2024年7月21日に左前第三・四中手骨（副管骨）の骨折を発症。事故見舞金11号（競走中の事故により事故発生の日から3ヵ月以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合）の適用を受けています。

※さく癖があります。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,570円/日（税込）です。
8月3日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：福井 明（インボイス登録あり）