クロスザルビコン　　牡７歳　　※中央競馬　登録抹消

父フェノーメノは3歳時に青葉賞に優勝し、日本ダービーではディープブリランテを僅かに捕らえることができずハナ差の2着。秋にはセントライト記念を勝ち、菊花賞ではなく古馬相手の天皇賞・秋に向かいましたが、こちらもエイシンフラッシュの2着と大一番ではあと一歩届きませんでした。しかし、4歳初戦の日経賞を勝つと、続く天皇賞・春では同じステイゴールド産駒の同期生ゴールドシップらを打ち破り待望のG1初制覇。5歳時にも同レースを制し、G1・2勝の勲章を引っ提げて種牡馬入りします。産駒のデビューは2019年。中央ではOP馬アルーブルトやレディオマジック、準OP馬フェアリーグルーヴ、コスモス賞3着スリリングドリームなど芝・ダートを問わずに万遍なく勝ち上がっており、また地方競馬で活躍する産駒も多く、キタノオクトパスがジャパンダートダービーで3着、ナッジが門別重賞・サンライズCを制しJBC2歳優駿2着、ダービーグランプリ3着。門別から金沢に移籍したエムティエーレが重賞の金沢ヤングチャンピオンに、大井のスタードラマーが盛岡重賞ハヤテスプリントに優勝しています。

一方、母系を見ますと、おじにクラフトマンシップ（函館記念）、クラフトワーク（AJCC、函館記念、中山金杯）がいるほか、近親にダイナコスモス（皐月賞など重賞2勝、朝日杯3歳S2着）、メイショウトウコン（東海S、ブリーダーズゴールドCなど重賞5勝、ジャパンCダート2着）がいます。母タスクミストレスは中央で5着が最高位でしたが、きょうだいは半姉プリンセチアが佐賀2勝・岩手4勝、シャトレーヌが高知10勝、サンドアートが船橋2勝、半妹パルヴニールが大井5勝、半兄マツリダアシガルが盛岡ダート1勝、半弟コパノエルパソが中央ダート2勝、ティーズウィッシュが名古屋1勝と、9頭中7頭が勝ち上がっています。

2歳12月1日の中山・2歳新馬（芝2000m）でデビューしました。13頭立ての8番人気と、あまり評価は高くありませんでしたが、道中は先頭から5～6馬身離れた中団を追走すると、3～4コーナーで徐々に進出を開始し、最後の直線では外から力強く末脚を伸ばしました。終わってみれば2着馬に1馬身半差をつける完勝。勝ちタイム2分01秒6も、このクラスとしては優秀なものでした。

その後も芝中距離路線を進み、3歳夏には札幌・利尻特別（芝2000m）で3着、4歳夏には函館・臥牛山特別（芝2000m）でクビ差の2着など、芝2000～2200m戦では常に1着馬から1秒以内に走っていました。5歳2月からはダート2400～2500mを中心に出走。ここでは2着5回、3着4回が示す通り、あと一歩の惜しいレースが続きましたが、その安定感は大きな称賛に値するものがありました。

今回は近走のレース内容が乏しく、年齢的なことも考慮し、オークション出品を決断いたしました。地方競馬で環境を一新すれば、まだまだ頑張ってくれる馬だと思いますし、何より2歳から7歳まで、大きなケガを一度もすることなく、2400m以上に出走し続けているタフさ、豊富なスタミナなど、特筆する部分は少なくありません。このリスタートが本馬にとって、さらにいい方向へ進むことを願っております。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,570円/日（税込）です。
8月24日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：追分ファーム（インボイス登録あり）