ブラックライズ　　牡３歳　　※中央競馬　登録抹消

父キタサンブラックは3歳時に菊花賞、4歳時に天皇賞・春とジャパンC、5歳時に大阪杯と天皇賞・春、6歳時には天皇賞・秋を制覇し、暮れの有馬記念で有終の美を飾り、2年連続の年度代表馬に選出。当時の通算獲得賞金1位に昇りつめての種牡馬入りとなりました。初年度産駒が2021年よりデビューを迎えており、2年連続で年度代表馬に輝いたイクイノックス（ジャパンC、有馬記念、天皇賞・秋2回、宝塚記念、ドバイシーマクラシック）を筆頭に、ウィルソンテソーロ（交流重賞3勝、チャンピオンズC2着、東京大賞典2着）やガイアフォース（セントライト記念、フェブラリーS2着、安田記念4着）らが資質の高さを披露。以降もソールオリエンス（皐月賞、日本ダービー2着、宝塚記念2着）やスキルヴィング（青葉賞）、ラヴェル（アルテミスS、オークス4着）、コナコースト（桜花賞2着）、ヒップホップソウル（フラワーC2着、紫苑S2着）、サトノエピック（東京ダービー2着）、サトノカルナバル（函館2歳S）など層が厚く、今後の生産界をリードする種牡馬として最大級の評価が与えられています。

一方、母系を見ますと、半姉Trulee Scrumptiousは英7勝、チュウワモーニングは中央馬として2勝。おじに仏二冠馬Brametot（仏ダービー、仏2000ギニー）、いとこに独オークス馬Muskoka、祖母Morning Lightの半兄に名種牡馬Monsun（オイロパ賞連覇など独G1・3勝）、曾祖母Mosellaの半弟には独セントレジャー3着Moltaireと活力に満ち溢れており、Molly Malone（仏G1カドラン賞）やWekeela（米仏重賞2勝）も近親にあたります。ドイツを中心にヨーロッパで勢力を広げている優秀なファミリーのひとつです。

昨年、父キタサンブラックと同じ栗東・清水久詞厩舎に入厩。デビュー戦となった10月29日の東京・2歳新馬（芝2000m）では4番人気になりました。そのデビュー戦では、中団のインコースを追走。1000m63秒8のスローペースの中でもしっかりと折り合いがつき、馬群の中での競馬も問題ありませんでした。結果は7着でしたが、直線に入ってもジリジリと脚を伸ばしており、上がり3ハロンタイムは34秒7。デビュー戦としては決して悪い内容ではありませんでした。

しかし2戦目以降、なかなか思うように変わり身が見られず、上位争いに加われていません。適鞍の3歳未勝利戦に出走することが難しいことから、前走は8月24日の中京・揖斐川特別（芝2200m）に格上挑戦。タガノデュードと競り合うような形で道中は2番手を追走し、向こう正面では3番手以下を大きく引き離す場面がありましたが、4コーナーで後続に吸収されると、最後の直線では完全に脚が上がってしまい、最後方での入線となってしまいました。

前走の結果を受け、JRAでの続戦をここで断念。競走馬ファンドを解散し、今回のオークションに出品する運びとなりました。キタサンブラック産駒らしい良いところもありますが、全体的にまだまだ成長途上の段階で、力を出し切れていない現状です。負けはしましたが、前走のように格上の馬たちに勝負を挑み、直線入口まで先頭争いをしたことは、本馬にとっては今後につながる貴重な経験だったと思います。地方競馬でレース経験を積みながら心身ともに成長力を誇示してくれると思います。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※チャンピオンヒルズ分場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は11,000円/日（税込）です。
8月31日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株) インゼルレーシング（インボイス登録あり）