ルージュロンド　　牝３歳　　※繁殖牝馬（空胎）

父Golden Hornは無敗で英ダービー馬を制し、その後もエクリプスS、愛チャンピオンS、凱旋門賞に優勝。現役時代はL.デットーリ騎手とのコンビでビッグレースを総ナメにしました。競走成績は9戦7勝2着2回。G1を4勝、2015年のカルティエ賞年度代表馬と最優秀3歳牡馬に選出されるという輝かしい成績を残し、鳴り物入りで種牡馬となりました。産駒にはG1ホースこそまだ現れていないものの、仏G2・ドーヴィル大賞の勝ち馬Botanikや、英G2・クイーンズヴァーズを制したGregoryなど、英仏伊豪の4カ国で重賞ウイナーを輩出し、ワールドワイドな活躍を見せています。日本ではレッドエランドール、ターキッシュパレスが3勝クラスまで出世。芝ダート双方で活躍馬が出ているのが特徴です。

母系に目を向けると、母サウンドオブフリーダムは“イタリア版エリザベス女王杯”という位置づけにあたる伊G1・リディアテシオ賞を含む重賞2勝、伊ダービー2着など牡馬とも好勝負を演じた活躍馬でした。おじのDrive to Hell、母の全姉で本馬のおばにあたるCollateral Riskはイタリアのリステッドレースの勝ち馬。ブラックタイプを更に紐解くと、愛G3・ブラウンズタウンSを勝ったMarvada、仏G1・モルニ賞を含む重賞4勝を挙げたCharge d'Affairesなどの名前が浮かび上がってきます。

本馬は2歳時3月に左前肢膝裏に発症したオステオコンドローマ（骨軟骨腫）の影響で順調さを欠いたものの、2歳12月の阪神競馬でデビューを迎えました。しかしながら、2戦目の競走中に左前脚第三手根骨の剥離骨折を発症。その後の精密検査で右前脚の橈側手根骨についても骨の造りが荒く、強い負荷が掛かると骨片が飛んでしまう可能性があることが確認され、両前脚のクリーニング手術を実施しています。それでも術後の経過は極めて順調で、全治6か月の診断ながら5か月ほどで競走に復帰。その後は脚元も落ち着いていて、以前からの課題である口向きの悪さについても改善が見られるなど、ここにきて確かな成長が感じられたのですが、残念ながら結果に結びつけることができませんでした。最後のレースとなった金沢の交流競走（4着）の翌日に右前橈側手根骨の剥離骨折（全治3か月）と、同じく右前の繋靱帯を痛めていることが判明したため、ここで匿名組合契約を終了し、繁殖牝馬として今回のサラブレッドオークションへ出品する運びとなった次第です。

セクレト、ジェネラス、Invincible Spirit、Duke of Marmalade、そしてGolden Hornといったヨーロッパのビッグサイアーや日本でも馴染みのある種牡馬の名前が連なる重厚な配合が施されていますし、最終出走馬体重（507キロ）が示す通り牝馬らしからぬ雄大な馬格を誇っていることからも、繁殖牝馬としての価値は高いと言えるのではないでしょうか。ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

なお、前走のレース中に発症した右前橈側手根骨の剥離骨折については、骨片摘出手術を実施しておりません。記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

※骨折・手術・見舞金受給歴

2024年1月（3歳時）：競走中に左前脚第三手根骨の剥離骨折を発症。全治6か月の診断で、事故見舞金9号（競走中の事故により事故発生の日から6か月以上出走できなくなった場合）を受給。ただし、6か月未満で競走復帰したため、一部を返還しています。なお、骨折後の精密検査で右前脚の橈側手根骨についても骨の造りが荒く、強い負荷が掛かると骨片が飛んでしまう可能性があることが確認されたため、両前脚のクリーニング手術を実施しました。

2024年8月（3歳時）：競走中に右前橈側手根骨の剥離骨折を発症。全治3か月の診断で、事故見舞金11号（競走中の事故により事故発生の日から3か月以上出走できなくなった場合）を受給予定。なお、骨片摘出手術は実施しておりません。
添付のレントゲン写真もご確認ください

なお、現在以下の状態が見受けられます。
・右前膝腫れ・熱感有り
・右前球節モヤっと有り
・両前ラバー・3/4鉄


※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は10,230円/日（税込）です。
8月31日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：社台ファーム（インボイス登録あり）