シームレス　　牝３歳　　※中央競馬　登録抹消

シームレスを紹介します。

父ファインニードルは2018年のJRA賞最優秀短距離馬に輝き、ロードカナロア以来となるスプリントG1を完全制覇など、前人未到の年間スプリント重賞4勝を達成したスピードスターで、KBSファンタジーS（G3）勝ち馬のカルチャーデイなど1200m～1400mの距離で強い産駒が多くみられます。
母スウィートアンドフローレスはアーリントンオークス（G3)2着をはじめ、米国で重賞入着複数回の実績があり、クイーンC（G3)3着の活躍馬であるマチカネタマカズラをはじめとしたブラックタイプホースが数多く並ぶ母系に属しております。
産駒では本馬の半姉テイストオブハニーが中央2勝、半兄シゲルエベッサンは中央1勝など、堅実な活躍を見せております。

また母父Unbridled's SongはBCジュヴェナイル（G1)やフロリダダービー（G1)勝ちで、アロゲート、ウィルテイクチャージ、ダンカークなどを送り出した種牡馬ですが、三冠馬コントレイルやスワーヴリチャード、ジャックドールといった活躍馬の母父としても大きな話題となりました。

本馬はその血筋の良さと馬体のバランスの良さから将来を期待されており、順調に育成が進んでデビュー戦は2歳の夏、8月12日札幌競馬　新馬戦（芝1500m）でした。

レースでは早々に先手を奪い最後の直線まで手応え良くレースを進めておりましたが、距離がほんの少し長かったことが災いし、最後の100mで後続に捉えられて3着での入線となりました。
その後は馬体重がなかなか増えない苦労がありながらも、掲示板に複数回入着するなど、勝ち上がるだけの力は備えてはいましたが、レースになるとテンションが上がってしまう気性が最後まで災いし、中央での勝ち上がりが叶いませんでした。

ただ、北海道での滞在競馬で挑んだ最終戦では馬体ができてきており、優先がないため適鞍ではない芝2000mでのレースとなりましたが、最終コーナーまでレースを先頭で引っ張る健闘を見せており、落ち着いた環境であれば成長ができることを示してくれました。
馬体の維持に苦しみ中央では勝ち上がれなかったものの、ファインニードル産駒は地方競馬での勝ち馬率は高く血統面での期待が持てることに加え、本馬の前に出られる競馬センスや落ち着いた環境で馬体の成長が噛み合えば、まだまだ競走馬としての価値は十分にあると考えています。

その一方で、本馬は中央での活躍を期待されていましたので、地方競馬でのファンド継続は難しいと判断に至り、次のオーナー様に将来を託すために今回出品することとなりました。

先に紹介した通り、母父Unbridled's Songをその血に内包していることからも、繁殖牝馬としても価値が高いと考えておりますので、競走馬だけでなく繁殖牝馬としても長く楽しめる１頭として是非ご検討頂ければと思います。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は10,230円/日（税込）です。
9月7日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株) フクキタル（インボイス登録あり）